トランプ大統領、中南米に空母派遣へ 軍事プレゼンスを拡大

トランプ米大統領が２４日、世界最大の「ジェラルド・フォード」空母群を米南方軍管轄区域に派遣することが分かった。写真は９月、ノルウェーで撮影（２０２５年　ロイター/NTB/Lise Aserud via REUTERS）

［ワシントン　２４日　ロイター］ - トランプ米大統領が２４日、世界最大の「ジェラルド・フォード」空母群を米南方軍管轄区域に派遣することが分かった。中南米地域でトランプ氏が強化する麻薬対策上の必要性をはるかに超えるものとなる。

今回の派遣には、８隻の軍艦、原子力潜水艦、Ｆ－３５戦闘機などが含まれる。トランプ大統領がカリブ海地域に展開する軍事力の増強を受け、同地域で懸念が高まる可能性がある。

国防総省のショーン・パーネル報道官はＸへの投稿で、「同管轄地域における米軍のプレゼンス強化は、米国本土の安全と繁栄、および西半球における安全保障を脅かす不法行為者や活動を発見、監視、阻止する米国の能力を高める」と言及。空母の移動時期については明らかにしなかったものの、数日前の時点で、空母は（欧州とアフリカを隔てる）ジブラルタル海峡を経由して欧州域内を航行していた。

米軍は９月初旬以降、主にカリブ海で麻薬密売船とみられる船舶に対し１０回の攻撃を実施。約４０人が死亡している。