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ヨルダン川西岸併合はガザ和平計画脅かす、米長官がイスラエルけん制

2025年10月23日(木)17時58分

 10月22日、ルビオ米国務長官は、イスラエル議会でヨルダン川西岸地区の併合に向けた法案の採決が実施されたことについて、トランプ大統領主導のパレスチナ自治区ガザ和平計画を脅かすと指摘した。写真は警備するイスラエル軍兵士。10月23日、イスラエル占領下のヨルダン川西岸で撮影(2025年 ロイター/Mussa Qawasma)

Simon Lewis Alexander Cornwell

[ワシントン/テルアビブ 23日 ロイター] - ルビオ米国務長官は22日、イスラエル議会でヨルダン川西岸地区の併合に向けた法案の採決が実施されたことについて、トランプ大統領主導のパレスチナ自治区ガザ和平計画を脅かすと指摘した。

法案は、西岸地区にイスラエルの法律を適用するという内容。承認には4回の採決が必要で、22日に行われた1回目の採決では僅差で承認された。

トランプ大統領はイスラエルによるヨルダン川西岸の併合は認めないと表明している。

米国務省は22日、ルビオ氏がイスラエルを訪問すると発表した。ルビオ氏は出発前に記者団に「これはイスラエル議会での採決だが、大統領は現段階で賛成できないと明言している。和平合意を脅かす可能性があるとわれわれは考えている」と述べた。

今週すでにバンス米副大統領がイスラエル入りし、22日にネタニヤフ首相と会談した。23日はカッツ国防相やデルメル戦略問題相と会談する予定だ。

ロイター
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