ニュース速報
ワールド

英、サイバー攻撃でロシアに制裁 軍情報機関部隊など対象

2025年07月19日(土)02時17分

英外務省は18日、欧州各国の政府や機関を標的にしたサイバー攻撃に関わったとして、ロシア軍参謀本部情報総局(GRU)の3つの部隊と、職員18人を制裁対象としたと発表した。写真はラミー英外相。11日撮影(2025年 ロイター/Hasnoor Hussain)

[18日 ロンドン ロイター] - 英外務省は18日、欧州各国の政府や機関を標的にしたサイバー攻撃に関わったとして、ロシア軍参謀本部情報総局(GRU)の3つの部隊と、職員18人を制裁対象としたと発表した。GRUの3部隊「29155」「26165」「74455」が、英国や欧州全域のメディア、通信事業者、エネルギーインフラなどを標的にしていたという。

英国家サイバーセキュリティセンター(NCSC)は、GRUのハッカー集団が使用した新型マルウェア(悪意のあるプログラム)が、マイクロソフトの製品からログイン認証情報を不正に取得するために使用されていたことを明らかにした。「26165」部隊に属する「APT28」が開発した高度なマルウェアによって、マイクロソフトのクラウドアカウントの利用者に対し、ハッカーが管理するログインウィンドウに認証情報を入力させていたと説明した。

欧州連合(EU)と北大西洋条約機構(NATO)も18日、ロシアによる不安定化を目的とするハイブリッド攻撃を非難する声明を発表した。今回の制裁対象には、ウクライナ侵攻で多数の犠牲者が出たマリウポリの劇場への空爆に際し、攻撃目標の設定に関与した部隊も含まれているとされる。ラミー英外相は声明で「GRUの活動が欧州の不安定化やウクライナの主権弱体化、英国民の安全を脅かしている」と述べた。

英当局は、ロシアによる民主主義の弱体化に向けた破壊工作や暗殺といったスパイ活動を繰り返し非難している。一方、ロシアは英国に脅威を与えていないと反論している。在ロンドンのロシア大使館は、コメント要請に回答しなかった。

英国はロシアの脅威やサイバー攻撃などに対応するため、軍事費の増額を打ち出している。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

米・イラン、ここ数日で直接対話再開か アラグチ外相

ビジネス

再送米国株式市場=急反発、AI関連銘柄が高い 原油

ワールド

IEA、備蓄追加放出も ホルムズ海峡再開が鍵=事務

ワールド

IEA、備蓄追加放出も ホルムズ海峡再開が鍵=事務
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:イラン革命防衛隊
特集:イラン革命防衛隊
2026年3月24日号(3/17発売)

イスラム神権国家を裏からコントロールする謎の軍隊の歴史と知られざる実力

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    「ネタニヤフの指が6本」はなぜ死亡説につながったのか?
  • 3
    住宅建設予定地に眠っていた「大量の埋蔵金」...現在の価値でどれくらい? 誰が何のために埋めた?
  • 4
    米軍も防ぎきれないイランのドローン攻撃──イラン製…
  • 5
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」…
  • 6
    「筋肉はモッツァレラと同じ」...なぜウォーミングア…
  • 7
    「映画賞の世界は、はっきり言って地獄だ」――ショー…
  • 8
    幼い子供たちの「おぞましい変化」を克明に記録...「…
  • 9
    ズボンを穿き忘れてる! 米セレブ、下を穿かず「目の…
  • 10
    世界の視線は中東から日本へ...企業主導で築くインド…
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 3
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」と言われる外国特派員の私が思うこと
  • 4
    米軍も防ぎきれないイランのドローン攻撃──イラン製…
  • 5
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...…
  • 6
    「このままよりはマシだ」――なぜイランで米軍の攻撃…
  • 7
    職業別の収入に大変動......タクシー運転手・自動車…
  • 8
    キャサリン皇太子妃、英連邦デー式典に出席...公開さ…
  • 9
    ズボンを穿き忘れてる! 米セレブ、下を穿かず「目の…
  • 10
    世界の視線は中東から日本へ...企業主導で築くインド…
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 3
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...撮影はパパ
  • 4
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからく…
  • 5
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医…
  • 6
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」…
  • 7
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より…
  • 8
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビ…
  • 9
    命は長し、働け女たち――88歳「働くばあさん」が説く…
  • 10
    「水道水」が筋トレの成果を左右する...私たちの体に…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中