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トランプ氏、対イラン軍事作戦未定 会談の可能性も示唆

2025年06月19日(木)09時58分

イランとイスラエルの攻撃の応酬が依然として続く中、イランの最高指導者ハメネイ師はトランプ米大統領が17日に要求した無条件降伏を拒否する姿勢を示した。写真はイスラエルの攻撃を受けて立ち上る煙。テヘランで18日撮影(2025年 ロイター/Majid Asgaripour/WANA (West Asia News Agency) via REUTERS)

[ワシントン/ドバイ/エルサレム 18日 ロイター] - イランとイスラエルの攻撃の応酬が依然として続く中、トランプ大統領は18日、イランにどのように対応するかまだ決定していないと述べた。

イスラエルの軍事作戦への参加について決定したか記者団に問われたのに対し「やるかもしれないし、やらないかもしれない。私が何をするかは誰も知らない」と述べた。

内部協議に詳しい情報筋によると、トランプ政権はイスラエルに加わってイランの核施設への攻撃を行うことも含めた選択肢を検討しているもよう。

トランプ氏はその後、イラン当局者がワシントンでの会談を望んでいるとし、米国が応じるかもしれないと言及。ただ、そのような会談を行うには「少し遅すぎる」とも述べた。

ドイツの外交筋によると、独仏英の外相は20日にジュネーブでイラン外相と核協議を行う見通し。イランに対し核開発を民生目的に限定することを確約するよう説得する狙いという。

米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は、トランプ氏がイラン攻撃計画を承認した旨を上級補佐官らに伝えたが、イランが核開発計画を放棄するかどうかを見極めるため、最終命令は発出しなかったと報じた。

トランプ氏はイスラエルの攻撃によってイランの体制崩壊があり得るかとの質問に対し「そうだ、何が起きてもおかしくない」と答えた。

イランのフォルドゥにあるウラン濃縮施設の破壊あるいは解体について「われわれだけがそれを実行する能力を持っている。だからといって、そうするという意味ではない」と述べた。

軍事専門家はイスラエルが山岳地帯の地下にあるフォルドゥ核施設を破壊するには米軍の支援が必要な可能性があるとみている。

イランの最高指導者ハメネイ師は18日、トランプ大統領がイランに降伏を求めたことに対し、米国のいかなる攻撃も「取り返しのつかない重大な結果」をもたらすと警告。トランプ大統領の無条件降伏の要求は受け入れないとし、イランに平和も戦争も押し付けることはできないと言明した。

一方、イスラエルは空軍がイランの警察本部を破壊したと発表した。また、過去24時間にイスラエル軍の戦闘機数十機がテヘラン周辺やイラン西部の標的を攻撃し、ミサイルの原材料、部品、製造システムを生産している施設を攻撃したという。

19日未明にはイスラエル北部でサイレンが鳴り響き、イランから発射されたドローン(無人機)を迎撃したと発表。ヨルダン渓谷地域で別のドローンを迎撃したとも明らかにした。

イスラエルのネタニヤフ首相は18日の動画で、イランの核施設と弾道ミサイルがもたらす脅威の排除に向けて「一歩一歩前進している」と言及。「われわれは核施設、ミサイル、拠点、政権のシンボルを攻撃している」と述べた。

また「イスラエル国家の偉大な友人」であるトランプ大統領の支持に謝意を示し、同氏と継続的に連絡を取り合っていると述べた。

ロイター
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