バングラデシュ、26年4月前半に総選挙 ユヌス首席顧問が発表

6月6日、バングラデシュ暫定政権のユヌス首席顧問は、2026年4月前半に総選挙を実施すると発表した。スイス・ダボスで1月23日撮影(2025年 ロイター/Yves Herman)
[ダッカ 6日 ロイター] - バングラデシュ暫定政権のユヌス首席顧問は6日、2026年4月前半に総選挙を実施すると発表した。
同国では昨年、学生主導の抗議デモでハシナ政権が崩壊。ノーベル平和賞受賞者のユヌス氏率いる暫定政権が昨年8月、選挙を経ずに発足した。
ただ、同国では最近、公務員の抗議活動が拡大。不正に関与した政府職員を長期間の審査手続きなしで解雇できる措置への反発が強まっているほか、小学校の教職員も賃上げを要求して暫定政権への抗議行動に合流した。
ユヌス氏は国民向けの演説で「26年4月前半のいずれかの日に国政選挙を実施する」と発表。選挙管理委員会が選挙に向けた詳細なロードマップを提示する。
バングラデシュ民族主義党(BNP)など野党勢力は12月までの総選挙を求めていた。BNP党首のジア元首相は2008年の汚職事件で今年1月に無罪判決を受けており、総選挙に出馬可能。
ハシナ前首相の政党「アワミ連盟」は、選挙管理委員会が先月、登録を停止しており、選挙への参加を事実上阻止されている。