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米、中国小口輸入品への関税を120%から54%に引き下げ

2025年05月13日(火)20時31分

[香港/上海 13日 ロイター] - トランプ米政権は12日、中国からの小口輸入品に対する関税を120%から54%に引き下げると明らかにした。14日から施行する。一律100ドルの最低関税は維持し、6月から200ドルに引き上げる計画は撤回する。

トランプ政権は今月2日、中国と香港からの小口輸入品に対する関税免除措置(デミニミス・ルール)を廃止。中国から郵便で送られる800ドル以下の荷物については、荷物の価値の120%、または1個当たり100ドルが課税されるとしていた。

10─11日にスイスで行われた米中の閣僚級協議の合意文書には、デミニミス・ルールに関する記載はなかった。

米国ではここ数年、非関税扱いの貨物輸入が急増。90%以上がデミニミス・ルールを利用した貨物で、その60%以上が中国発のTemu(テム)やShein(シーイン)といったネット小売り業者を主体とする中国からのものだった。

中国の越境電子商取引コンサルティング会社ブランズ・ファクトリーのJianlong Hu最高経営責任者(CEO)は、54%でもまだ高いと指摘。「おそらく販売業者は様子見姿勢を取っている。ただ中国から米国への小口貨物輸送の『黄金時代』はすでに終わったと言っていいだろう」と語った。

ロイター
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