独製造業PMI、4月改定48.4 22年8月以来の高水準

S&Pグローバルがまとめた4月のドイツのHCOB製造業購買担当者景気指数(PMI)改定値は48.4と、2022年8月以来の高水準となった。写真は、フォルクスワーゲンの工場。2024年12月、ヴォルフスブルクで代表撮影(2025年 ロイター/Martin Meissner)
[ベルリン 2日 ロイター] - S&Pグローバルがまとめた4月のドイツのHCOB製造業購買担当者景気指数(PMI)改定値は48.4と、2022年8月以来の高水準となった。
3月は48.3だった。好不況の分かれ目となる50は依然下回っている。
製造業全体で生産水準が連続して増加した。生産の増加ペースは22年3月以来の高水準。投資財の生産増加ペースが加速した。
新規受注も2カ月連続で増加。ただ増加ペースは鈍化した。輸出受注は22年初頭以来初めて小幅な増加に転じた。
ただ、ハンブルク商業銀行のチーフエコノミスト、サイラス・デラルビア氏は今回の統計に慎重な見方を示し「過去2カ月間の生産拡大が、差し迫った米関税引き上げに関連した前倒し効果だった可能性が十分にある。その場合、今後数カ月で反動が出るリスクがある」と述べた。
ドイツ経済は輸出依存度が高く、関税で大きな打撃を受けるとみられている。
製造業者の将来の事業に対する楽観度は過去4カ月で最低の水準だった。