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米、州地裁判事を逮捕 移民拘束妨害の容疑

2025年04月28日(月)14時09分

 4月25日、米当局は、捜査官による移民拘束を妨害した疑いで、ウィスコンシン州ミルウォーキー郡のハンナ・ドゥガン州地裁判事を逮捕、訴追した。ドゥガン判事の審理についての断り書き、ミルウォーキーの裁判所で撮影(2025年 ロイター/Vincent Alban)

Sarah N. Lynch Andrew Goudsward

[ワシントン 25日 ロイター] - 米当局は25日、捜査官による移民拘束を妨害した疑いで、ウィスコンシン州ミルウォーキー郡のハンナ・ドゥガン州地裁判事を逮捕、訴追した。移民取り締まりを巡るトランプ政権と地方当局者の対立が深まっている。

米司法省によると、ドゥガン判事は18日、移民局捜査官が暴行罪に問われて地裁に出廷していた移民の男を司法令状なしに法廷の外で拘束しようとしたのを妨害し、陪審員用の出入り口から男を逃すことで拘束回避を手助けしたとされる。男はその後、路上で拘束された。

ドゥガン判事はミルウォーキーの連邦地裁に出廷した後、保釈された。裁判所の外に集まった群衆は「判事を直ちに釈放せよ」などと唱えた。

ボンディ司法長官は声明で「誰も法執行活動を妨げるべきではない。判事はなおさらだ」と述べた。

上院司法委員会の民主党トップ、ダービン上院議員はトランプ政権が「憲法の限界を試し続けている」とし、「現職の判事を逮捕することが米国の安全につながるのか」と疑問を呈した。

ロイター
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