ニュース速報
ワールド

ベネズエラのマドゥロ大統領3期目就任、米欧は制裁発表 G7も非難

2025年01月11日(土)07時14分

南米ベネズエラで10日、昨年7月の大統領選で勝利を宣言したマドゥロ大統領が3期目の就任を宣誓した。(2025年 ロイター/Maxwell Briceno)

[ワシントン/オタワ 10日 ロイター] - 南米ベネズエラで10日、昨年7月の大統領選で勝利を宣言したマドゥロ大統領が3期目の就任を宣誓した。国際社会はマドゥロ氏の勝利を認めておらず、国内では選挙結果を巡る対立が継続。米欧がマドゥロ政権への制裁を発表する中での就任となった。

マドゥロ氏は2013年に大統領に就任。ベネズエラの選挙当局と最高裁判所は昨年7月の大統領選で同氏の勝利を宣言したが、これを確認する詳細な集計結果は公表されていない。

マドゥロ氏の3期目就任宣誓に当たり、米国は制裁措置を発表。ベネズエラ当局者8人に新たな制裁を課したほか、マドゥロ氏の逮捕につながる情報の提供者に支払う懸賞金を2500万ドルに引き上げた。

米国のブリンケン国務長官は「米国はニコラス・マドゥロ氏をベネズエラの大統領として認めない」と改めて述べた。

米国と協調し、英国と欧州連合(EU)もベネズエラ当局者15人を対象に制裁措置を導入。カナダもベネズエラに対する新たな制裁を課した。

米財務省のブラッドリー・スミス次官代理(テロ対策・金融情報担当)は「米国は志を同じくするパートナーと共に、新しいリーダーを求めるベネズエラ国民に連帯し、マドゥロ氏の不正な勝利宣言を拒否する」と述べた。

主要7カ国(G7)外相もマドゥロ氏の3期目就任について、民主的正当性が欠如していると非難。今年のG7議長国を務めるカナダが発表した声明によると「マドゥロ氏がベネズエラ国民を犠牲にして、継続的、かつ抑圧的に権力を掌握し続けていることを拒否する」と表明した。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

米中閣僚貿易協議で「枠組み」到達とベセント氏、首脳

ワールド

トランプ氏がアジア歴訪開始、タイ・カンボジア和平調

ワールド

中国で「台湾光復」記念式典、共産党幹部が統一訴え

ビジネス

注目企業の決算やFOMCなど材料目白押し=今週の米
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:脳寿命を延ばす20の習慣
特集:脳寿命を延ばす20の習慣
2025年10月28日号(10/21発売)

高齢者医療専門家の和田秀樹医師が説く――脳の健康を保ち、認知症を予防する日々の行動と心がけ

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 2
    中国レアアース輸出規制強化...代替調達先に浮上した国は?
  • 3
    熊本、東京、千葉...で相次ぐ懸念 「土地の買収=水の支配」の日本で起こっていること
  • 4
    「信じられない...」レストランで泣いている女性の元…
  • 5
    メーガン妃の「お尻」に手を伸ばすヘンリー王子、注…
  • 6
    1700年続く発酵の知恵...秋バテに効く「あの飲み物」…
  • 7
    「平均47秒」ヒトの集中力は過去20年で半減以下にな…
  • 8
    【テイラー・スウィフト】薄着なのに...黒タンクトッ…
  • 9
    シンガポール、南シナ海の防衛強化へ自国建造の多任…
  • 10
    超大物俳優、地下鉄移動も「完璧な溶け込み具合」...…
  • 1
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 2
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 3
    今年、記録的な数の「中国の飲食店」が進出した国
  • 4
    中国レアアース輸出規制強化...代替調達先に浮上した…
  • 5
    超大物俳優、地下鉄移動も「完璧な溶け込み具合」...…
  • 6
    【クイズ】1位は「蚊」...世界で「2番目に」人間を殺…
  • 7
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
  • 8
    報じられなかった中国人の「美談」
  • 9
    【2025年最新版】世界航空戦力TOP3...アメリカ・ロシ…
  • 10
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 1
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 2
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になりやすい人」が持ち歩く5つのアイテム
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    「大谷翔平の唯一の欠点は...」ドジャース・ロバーツ…
  • 5
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 6
    増加する「子どもを外注」する親たち...ネオ・ネグレ…
  • 7
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな…
  • 8
    バフェット指数が異常値──アメリカ株に「数世代で最…
  • 9
    「日本の高齢化率は世界2位」→ダントツの1位は超意外…
  • 10
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中