ニュース速報
ワールド

台湾高官が訪米、トランプ氏政権移行チーム関係者と会談=関係筋

2024年12月12日(木)17時36分

 12月11日、台湾の高官2人がトランプ次期米大統領の政権移行チーム関係者らと会談するため訪米していると、関係者5人がロイターに明らかにした。写真は台湾と米国の旗。台北で2018年3月撮影(2024 ロイター/Tyrone Siu)

Michael Martina David Brunnstrom

[ワシントン 11日 ロイター] - 台湾の高官2人がトランプ次期米大統領の政権移行チーム関係者と会談するため訪米している。5人の関係筋がロイターに明らかにした。次期政権と関係を構築するのが狙い。

関係者によると、いずれも台湾の国家安全会議副秘書長を務める林飛帆氏と徐斯倹氏が今週、会談のためワシントンを訪れている。

ロイターは米側の会談出席者や議題を確認できていない。

台湾総統府は、国家安全保障チームの訪問と「交流」は通常職務の一環であり、それ以上のコメントはないと述べた。中国大使館とトランプ政権移行チームはコメントの要請に応じていない。

関係者の1人によると、会談はトランプ氏の政権移行関係者との間で行われるが、米台当局者間の会談に中国が敏感であることを踏まえ、次期政権の要職に指名されている人物は含まれない。

別の関係者は次期政権で「中堅ポストに就く可能性の高い共和党員」との会談だと述べた。

ある関係者はこうしたレベルでの訪米は珍しいことではなく、トランプ陣営の人々など「古い友人」に会うことが目的だと述べた。

中国外務省は今回の訪問について、「台湾問題を慎重に扱い、台湾独立分離主義勢力に誤ったシグナルを送らないよう」米国に求めた。

林飛帆氏と徐斯倹氏の訪米は、中国軍が台湾海峡付近での活動を強化している中で行われた。台湾当局者は軍事活動の活発化について、トランプ新政権と同盟国に向けて政治的なメッセージを送る意図があると指摘。ある当局者は匿名を条件に「中国はレッドラインを引いて、ホワイトハウスの新指導者に権力を行使しようとしている」と述べた。

CBSニュースは11日、トランプ氏が習近平国家主席を1月20日の大統領就任式に招待したと報じた。中国の首脳が米大統領就任式に出席した前例はない。

中国外務省はこの報道に関する質問に「共有できる情報はない」と回答した。

ロイター
Copyright (C) 2024 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

英競争当局、米グーグルの検索サービス調査へ

ワールド

マスク・ベゾス・ザッカーバーグ3氏、トランプ氏大統

ワールド

米国務長官、トランプ次期政権に引き継ぐガザ戦後計画

ワールド

米クリフス、USスチール買収へ80億ドル確保─CE
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:トランプ新政権ガイド
特集:トランプ新政権ガイド
2025年1月21日号(1/15発売)

1月20日の就任式を目前に「爆弾」を連続投下。トランプ新政権の外交・内政と日本経済への影響は?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    ティーバッグから有害物質が放出されている...研究者が警告【最新研究】
  • 2
    体の筋肉量が落ちにくくなる3つの条件は?...和田秀樹医師に聞く「老けない」最強の食事法
  • 3
    メーガン妃のNetflix新番組「ウィズ・ラブ、メーガン」がSNSで大反響...ヘンリー王子の「大惨敗ぶり」が際立つ結果に
  • 4
    「日本は中国より悪」──米クリフス、同業とUSスチ…
  • 5
    日鉄はUSスチール買収禁止に対して正々堂々、訴訟で…
  • 6
    ロシア軍高官の車を、ウクライナ自爆ドローンが急襲.…
  • 7
    トランスジェンダーを抹消か...トランプ政権、気候変…
  • 8
    大麻は脳にどのような影響を及ぼすのか...? 高濃度の…
  • 9
    テイラー・スウィフトの「ダンス動画」が話題...「こ…
  • 10
    睡眠時間60分の差で、脳の老化速度は2倍! カギは「…
  • 1
    ティーバッグから有害物質が放出されている...研究者が警告【最新研究】
  • 2
    体の筋肉量が落ちにくくなる3つの条件は?...和田秀樹医師に聞く「老けない」最強の食事法
  • 3
    「涙止まらん...」トリミングの結果、何の動物か分からなくなったペットの姿にネット爆笑【2024年の衝撃記事 5選】
  • 4
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 5
    「戦死証明書」を渡され...ロシアで戦死した北朝鮮兵…
  • 6
    ロシア兵を「射殺」...相次ぐ北朝鮮兵の誤射 退却も…
  • 7
    睡眠時間60分の差で、脳の老化速度は2倍! カギは「…
  • 8
    装甲車がロシア兵を轢く決定的瞬間...戦場での衝撃映…
  • 9
    トランプさん、グリーンランドは地図ほど大きくない…
  • 10
    北朝鮮兵が「下品なビデオ」を見ている...ロシア軍参…
  • 1
    ティーバッグから有害物質が放出されている...研究者が警告【最新研究】
  • 2
    大腸がんの原因になる食品とは?...がん治療に革命をもたらす可能性も【最新研究】
  • 3
    体の筋肉量が落ちにくくなる3つの条件は?...和田秀樹医師に聞く「老けない」最強の食事法
  • 4
    夜空を切り裂いた「爆発の閃光」...「ロシア北方艦隊…
  • 5
    インスタント食品が招く「静かな健康危機」...研究が…
  • 6
    ロシア軍は戦死した北朝鮮兵の「顔を焼いている」──…
  • 7
    TBS日曜劇場が描かなかった坑夫生活...東京ドーム1.3…
  • 8
    「涙止まらん...」トリミングの結果、何の動物か分か…
  • 9
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 10
    「戦死証明書」を渡され...ロシアで戦死した北朝鮮兵…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中