ニュース速報
ワールド

トランプ氏の機密文書持ち出し、起訴棄却 司法省は上訴へ

2024年07月16日(火)12時56分

米フロリダ州連邦地裁の判事は15日、トランプ前米大統領の機密文書不正保管に関する起訴を棄却した。2023年6月撮影(2024年 ロイター/Jim Bourg)

[15日 ロイター] - 米フロリダ州連邦地裁の判事は15日、トランプ前米大統領の機密文書不正保管に関する起訴を棄却した。大統領選で返り咲きを目指す共和党のトランプ氏に新たな追い風となった。

この事件では、トランプ氏が2021年の退任後に国家安全保障に関わる機密文書を違法に持ち出して私邸で保持し、文書を回収しようとする政府の動きを妨害したとされていた。

判断を示したのは、トランプ政権時に指名されたキャノン氏。事件を指揮するスミス特別検察官は違法に任命され、起訴する権限を持たないと判断した。

トランプ氏の弁護団は、ガーランド司法長官が22年にスミス氏を特別検査官に任命したことに関して、法的権限に異議を唱えていた。

他の事件では、政治的に難しい捜査を担当する特別検察官を任命する権限に関して、裁判所が繰り返し支持してきた。司法省は上訴する方針を表明。国家安全保障を専門とする法律家のブラッドリー・モス氏は「今回の判断は約20年にわたっての先例に反する」と指摘した。

スミス氏はワシントン連邦地裁でもトランプ氏が20年米大統領選の結果を覆そうとしたとする事件を巡り起訴しているが、トランプ氏側は同様の異議申し立てをしていない。    

米連邦最高裁は今月1日、トランプ氏が20年米大統領選の敗北を覆そうとした罪で起訴されている裁判を巡り、在職中の公的な行為について「免責特権」を認める判断を下した。これに続く今回の起訴棄却は、トランプ氏にとって新たな法的勝利となる。

トランプ氏はソーシャルメディアへの投稿で、自身に対する刑事訴訟4件全ての却下を求め、キャノン氏の判決を「第一歩」とすべきだと言及。「司法制度の武器化を終わらせるために団結しよう」と呼び掛けた。

バイデン大統領は今回の起訴棄却について、最高裁が免責特権を認めており「驚いていない」と発言。棄却の根拠は「見かけ倒しに見える」と述べた。

ロイター
Copyright (C) 2024 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

中国百度のAI半導体部門、香港上場を申請

ワールド

金正恩氏娘が宮殿初訪問、両親の間に立つ写真 後継ア

ワールド

韓国大統領が4日訪中、両国関係の「新たな章」期待 

ワールド

インド製造業PMI、12月2年ぶり低水準 需要減退
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:ISSUES 2026
特集:ISSUES 2026
2025年12月30日/2026年1月 6日号(12/23発売)

トランプの黄昏/中国AI/米なきアジア安全保障/核使用の現実味......世界の論点とキーパーソン

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    前進するロシア、忍び寄る限界...勝者に見えるプーチン、その先は袋小路か
  • 2
    中国軍の挑発に口を閉ざす韓国軍の危うい実態 「沈黙」は抑止かそれとも無能?
  • 3
    「腸が弱ると全身が乱れる」...消化器専門医がすすめる「腸を守る」3つの習慣とは?
  • 4
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「…
  • 5
    なぜ筋肉を鍛えても速くならないのか?...スピードの…
  • 6
    マイナ保険証があれば「おくすり手帳は要らない」と…
  • 7
    【現地発レポート】米株市場は「個人投資家の黄金時…
  • 8
    日本人の「休むと迷惑」という罪悪感は、義務教育が…
  • 9
    「断食」が細胞を救う...ファスティングの最大効果と…
  • 10
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 1
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「史上初の攻撃成功」の裏に、戦略的な「事前攻撃」
  • 2
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 3
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 4
    「腸が弱ると全身が乱れる」...消化器専門医がすすめ…
  • 5
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
  • 6
    中国、インドをWTOに提訴...一体なぜ?
  • 7
    マイナ保険証があれば「おくすり手帳は要らない」と…
  • 8
    前進するロシア、忍び寄る限界...勝者に見えるプーチ…
  • 9
    中国軍の挑発に口を閉ざす韓国軍の危うい実態 「沈黙…
  • 10
    アベノミクス以降の日本経済は「異常」だった...10年…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 3
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「史上初の攻撃成功」の裏に、戦略的な「事前攻撃」
  • 4
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 5
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切…
  • 6
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした…
  • 7
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 8
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 9
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
  • 10
    「腸が弱ると全身が乱れる」...消化器専門医がすすめ…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中