ニュース速報
ワールド

インド総選挙、首都などで6回目投票 猛暑で投票率低迷も

2024年05月25日(土)17時10分

 インドで7回に分けて実施されている、世界最大と言われる総選挙で、6回目の投票が始まった。首都ニューデリーでは25日、気温が摂氏47度まで上昇すると予想されている。ハリヤナ州で25日撮影(2024年 ロイター/Bhawika Chhabra)

Sakshi Dayal

[ニューデリー 25日 ロイター] - インドで7回に分けて実施されている、世界最大と言われる総選挙で、6回目の投票が始まった。首都ニューデリーでは25日、気温が摂氏47度まで上昇すると予想されている。

6回目の投票は首都圏と、北部の激戦州であるウッタルプラデシュ州やビハール州などの58選挙区で行われる。有権者数は1億1100万人余り。

これまでのところ投票率は低調。選挙関係者は、デリーや隣接するハリヤナ州などの北部でも熱波の到来では有権者が投票に行かない可能性を懸念している。

選挙管理委員会は数千人の救急隊員をデリーの投票所に配置し、医薬品と経口補水塩を用意した。投票所には、うだるような暑さの中で何時間も並ばなければならない有権者のために、ミスト発生機や日陰にある待合所、冷水器が設置されている。

デリー選挙管理官のP・クリシュナムルシー氏はロイターに対し「懸念はあるが、人々が猛暑を乗り越えて投票に来てくれることを願っている」と語った。

今回の総選挙の投票は4月19日から6月1日までで、6月4日に開票される。

ヒンドゥー教民族主義を掲げるインド人民党(BJP)のモディ首相は、初代首相で独立の英雄、ネルー氏しか達成したことのない3期目続投が有力視されている。

デリーではモディ首相のライバルで国民会議派の指導者であるラフル・ガンジー氏、ラフル氏の母ソニア・ガンジー氏、妹のプリヤンカ・バドラ氏らが投票する。

モディ首相は25日朝、「国民が選挙プロセスに積極的に参加してこそ民主主義は繁栄する」とXに投稿。特に女性と若者に対し、投票を呼びかけた。

ロイター
Copyright (C) 2024 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

中国軍、台湾周辺で実弾射撃伴う演習開始 港湾など封

ビジネス

韓国クーパン、顧客情報大量流出で11.8億ドルの補

ワールド

尹前大統領の妻、金品見返りに国政介入 韓国特別検が

ビジネス

日経平均は反落、需給面での売りが重し 次第にもみ合
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:ISSUES 2026
特集:ISSUES 2026
2025年12月30日/2026年1月 6日号(12/23発売)

トランプの黄昏/中国AI/米なきアジア安全保障/核使用の現実味......世界の論点とキーパーソン

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「史上初の攻撃成功」の裏に、戦略的な「事前攻撃」
  • 2
    マイナ保険証があれば「おくすり手帳は要らない」と考える人が知らない事実
  • 3
    【銘柄】子会社が起訴された東京エレクトロン...それでも株価が下がらない理由と、1月に強い秘密
  • 4
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 5
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
  • 6
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」と…
  • 7
    海水魚も淡水魚も一緒に飼育でき、水交換も不要...ど…
  • 8
    「アニメである必要があった...」映画『この世界の片…
  • 9
    2026年、トランプは最大の政治的試練に直面する
  • 10
    アメリカで肥満は減ったのに、なぜ糖尿病は増えてい…
  • 1
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 2
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 3
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「史上初の攻撃成功」の裏に、戦略的な「事前攻撃」
  • 4
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
  • 5
    中国、インドをWTOに提訴...一体なぜ?
  • 6
    「食べ方の新方式」老化を防ぐなら、食前にキャベツ…
  • 7
    海水魚も淡水魚も一緒に飼育でき、水交換も不要...ど…
  • 8
    【過労ルポ】70代の警備員も「日本の日常」...賃金低…
  • 9
    批評家たちが選ぶ「2025年最高の映画」TOP10...満足…
  • 10
    アベノミクス以降の日本経済は「異常」だった...10年…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 3
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 4
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 5
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「…
  • 6
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした…
  • 7
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 8
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 9
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
  • 10
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入と…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中