ニュース速報
ワールド

パリ五輪、ロシアとベラルーシの中立参加容認 ウクライナ非難

2023年12月09日(土)04時14分

国際オリンピック委員会(IOC)は8日、ウクライナに侵攻しているロシアとその同盟国ベラルーシの選手について、「中立」選手として2024年夏のパリ五輪に出場できると表明した。ただ国旗、国歌、エンブレムの使用は禁じられるほか、出場できるのは個人競技のみで、団体競技には参加できない。(2023年 ロイター/Christian Hartmann)

Karolos Grohmann

[ベルリン 8日 ロイター] - 国際オリンピック委員会(IOC)は8日、ウクライナに侵攻しているロシアとその同盟国ベラルーシの選手について、「中立」選手として2024年夏のパリ五輪に出場できると表明した。ただ国旗、国歌、エンブレムの使用は禁じられるほか、出場できるのは個人競技のみで、団体競技には参加できない。

IOCは声明で「理事会は、国際競技連盟(IF)の既存の出場資格システムを通じて出場資格を得た個人の中立選手(AIN)について、条件に従って24年パリ五輪に出場させると決定した」と表明。「個人の中立選手は、ロシアまたはベラルーシのパスポートを持つ選手を指す」とした。

IOCは、ロシアとベラルーシの政府関係者をパリ五輪に招待しないと表明。ただ、選手が自国政府の行為によって罰せられるべきでないとの見解を示した。

これまでにパリ五輪の出場資格を獲得した世界の4600人の選手のうち、ロシア国籍の選手が8人、ベラルーシ国籍の選手が3人。

ウクライナは、個人の中立選手であっても、パリ五輪にロシアの選手が出場することに反対している。同国のクレバ外相は、IOCの決定は「恥ずべき」ものだと強く非難した。短文投稿サイト「X」(旧ツイッター)に「IOCは本質的に、ロシアにオリンピックを武器化する許可を与えた。なぜなら、ロシア大統領府(クレムリン)はロシアとベラルーシの全選手をプロパガンダ戦の武器として使うと考えられるからだ。オリンピックの原則を損なうこの恥ずべき決定を強く非難するよう、全てのパートナーに強く求める」と投稿した。

ロシアのスポーツ相オレグ・マティツィン氏も、IOCが決定した参加条件は「差別的で受け入れられない」と反発。「この条件はスポーツの原則に反している。ロシアのスポーツではなく、オリンピックそのものを傷つけている。このやり方は絶対に容認できない」と述べた。

ロイター
Copyright (C) 2023 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

EXCLUSIVE-トランプ氏、原油高抑制策を検討

ワールド

トランプ氏、米地上部隊のイラン派遣巡る決定には「程

ワールド

情報BOX:G7、緊急石油備蓄の放出を検討 各国の

ワールド

仏、地中海・紅海へ海軍艦艇約12隻を派遣 同盟国防
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:教養としてのミュージカル入門
特集:教養としてのミュージカル入門
2026年3月17日号(3/10発売)

社会と時代を鮮烈に描き出すミュージカル。意外にポリティカルなエンタメの「魔力」を学ぶ

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 2
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...撮影はパパ
  • 3
    ダイヤモンドのような「ふくらはぎ」を鍛える最短ルートとは?...スクワットの真実
  • 4
    40年以上ぶり...イスラエル戦闘機「F-35I」が、イラ…
  • 5
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビ…
  • 6
    「巨大な水柱に飲み込まれる...」米海軍がインド洋で…
  • 7
    なぜ脳は、日本的「美」に反応する? 欧米の美とは異…
  • 8
    プーチンに迫る9月総選挙の暗雲
  • 9
    「溶けた金属のよう...」 ヨセミテ国立公園で「激レ…
  • 10
    ホルムズ海峡封鎖、石油危機より怖い「肥料ショック」
  • 1
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 2
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビザの壁、会社都合の解雇、帰国後も続く苦境
  • 3
    イラン猛反撃、同士討ちまで起きる防空戦はいつまで続くのか
  • 4
    縫いぐるみが相棒、孤独なサル「パンチくん」がバズ…
  • 5
    サファリ中の女性に悲劇...ライオンに「くわえ去られ…
  • 6
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...…
  • 7
    【長期戦はイラン有利】米側の体制転覆シナリオに暗…
  • 8
    少子化に悩む韓国で出生率回復...昨年過去最大の伸び…
  • 9
    核合意寸前、米国がイラン攻撃に踏み切った理由
  • 10
    「死体を運んでる...」Google Earthで表示される「不…
  • 1
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 2
    台湾侵攻「失敗」の大きすぎる代償
  • 3
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 4
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた…
  • 5
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからく…
  • 6
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医…
  • 7
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」…
  • 8
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より…
  • 9
    中国、パナマ運河の港湾喪失でパナマに報復──トラン…
  • 10
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビ…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中