元米連邦最高裁判事、サンドラ・オコナー氏が死去 93歳

元米連邦最高裁判事のサンドラ・デイ・オコナー氏が1日、アリゾナ州フェニックスで死去した。93歳だった。2010年10月撮影(2023年 ロイター/Mario Anzuoni)
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[ワシントン 1日 ロイター] - 元米連邦最高裁判事のサンドラ・デイ・オコナー氏が1日、アリゾナ州フェニックスで死去した。93歳だった。同裁判所によると、死因は進行性の認知症と呼吸器疾患に関連した合併症。
オコナー氏は1981年に米連邦最高裁初の女性判事に就任し、2006年まで四半世紀にわたって判事を務めた後、晩年に認知症と診断され、18年10月に公の場から身を引くと発表していた。
ジョン・ロバーツ連邦最高裁長官はオコナー氏について「わが国初の女性判事として歴史的な道を切り開いた」とし「ひるむことのない決意、疑う余地のない能力、そして魅力的な率直さで問題に立ち向かった」と死を悼んだ。
女性の妊娠中絶の権利や大学でのアファーマティブ・アクション(積極的な差別是正措置)を支持するなど、当時最も物議を醸した問題に関する判決で重要な役割を果たした。
オコナー氏は退官後、公民教育の向上に尽力した。
09年にオバマ大統領(当時)はホワイトハウスで、米国民として最高の栄誉である「大統領自由勲章」を授与した。