韓国輸出、11月は前年比7.8%増 半導体プラス転換

1日発表の韓国の11月貿易統計によると、輸出は前年比7.8%増の558億ドルで、ロイターのエコノミスト予想中央値の4.7%増を上回った。FILE写真は2021年7月、釜山で撮影(2023年 ロイター/Kim Hong-Ji)
[ソウル 1日 ロイター] - 1日発表の韓国の11月貿易統計によると、輸出は前年比7.8%増の558億ドルで、ロイターのエコノミスト予想中央値の4.7%増を上回った。
前月の5.1%増も上回り、2022年7月以来の大幅な伸びとなった。前月は13カ月ぶりにプラスに転じていた。
主要輸出品目である半導体は15カ月連続で減少していたが、12.9%の増加に転じた。
大信証券のエコノミストは「半導体需要の回復で輸出は確実に上向いている。自動車販売も好調で、輸出全体は来年8%の伸びを記録すると予想している」と述べた。
その上で「半導体輸出の勢いは予想ほど強くなく、中国経済の回復の遅れによる下振れリスクもある」と指摘した。
輸出は15の主要品目中12で増加した。自動車は21.5%増加し、17カ月連続でプラス。船舶も38.5%増えた。
米国向け輸出は24.7%増加し、4カ月連続のプラスとなった。中国向けは0.2%減だった。
輸入は11.6%減の520億ドル。前月は9.7%減、エコノミスト予想は8.6%減だった。
貿易収支は38億ドルの黒字で、21年9月以来の高水準となった。