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フランス全土に拡大、少年射殺への抗議 放火や略奪も
6月30日、マクロン仏大統領は、17歳の少年が警官に射殺された事件に対する抗議活動拡大を受け、前日に続いて危機管理の閣議を招集した。写真はフランス北部ルーベで火を付けられた車。30日撮影(2023年 ロイター/Pascal Rossignol)
[パリ 30日 ロイター] - マクロン仏大統領は30日、17歳の少年が警官に射殺された事件に対する抗議活動拡大を受け、前日に続いて危機管理の閣議を招集した。
当局によると、全土で4万人の警官が配備されたものの、暴徒が警官隊と衝突。建物や車両が放火され、店舗が略奪の被害を受けた。これまでに全国で249人の警官が負傷、数百人が逮捕された。
ボルヌ首相はツイッターで暴力行為を「耐え難く許しがたい」とし、「勇敢に職務を遂行している」警察官や消防士への支持を改めて表明した。
一部の国には在仏の自国民に注意を喚起する動きがみられる。米大使館は29日のツイートで「大勢の人や警察が集まっている場所を避けるべき」と警告。イギリス当局は報道に注意を払い、抗議活動を避け、旅行の際は勧告を確認するよう促した。
パリ郊外のナンテールでは、デモ隊が車に放火し、道路をバリケードで封鎖した。
パリ中心部のショッピングモールでは、ナイキの店舗が暴徒に押し入られ、数人が逮捕された。
ある情報筋がロイターに語ったところによると、スーパーマーケットのカジノは複数の店舗で略奪の被害にあっている。
パリ警察は、市内とその周辺で307人を逮捕、9人の警察官と消防士が負傷したと発表した。