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ザポロジエ原発、決壊ダム貯水池付近の池から取水可能=IAEA

6月6日、国際原子力機関(IAEA)は、ウクライナ南部のロシア支配地域にある巨大ダムの決壊を受け、ザポロジエ原子力発電所は貯水池の上にある池から「数カ月」は冷却水を取水できるとの見通しを示した。写真はIAEAのグロッシ事務局長。ウィーンで5日撮影(2023年 ロイター/Leonhard Foeger)
[ウィーン 6日 ロイター] - 国際原子力機関(IAEA)は6日、ウクライナ南部のロシア支配地域にある巨大ダムの決壊を受け、ザポロジエ原子力発電所は貯水池の上にある池から「数カ月」は冷却水を取水できるとの見通しを示した。
このダムの貯水池はザポロジエ原発の原子炉に冷却水を供給しているほか、外部電源が故障した際に繰り返し使用を余儀なくされている非常用ディーゼル発電機にも使用されている。
IAEAのグロッシ事務局長は声明で「代替水源は複数あるが、主なものは大きな冷却池で、貯水池よりも高い位置にある」と説明。この池が「数カ月」分の冷却水を供給できると述べた。その上で、この水源を保護するよう呼びかけた。
グロッシ氏は来週、ザポロジエ原発を訪問する予定。
同氏はまた、ツイッターへの投稿で、同原発に駐在するIAEA職員を交代し強化するとし、人員を増強する可能性を示唆した。外交筋によると、原発には現在3人の職員が駐在している。