米アルベマール、サウスカロライナ州に13億ドルでリチウム工場新設へ

　３月２２日、リチウム生産世界最大手の米アルベマールは、１３億ドルを投じて建設するリチウム加工工場の用地としてサウスカロライナ州チェスター郡を選択したと発表した。写真はアルベマールのリチウム生産施設。ネバダ州 で昨年１０月撮影（２０２３年　ロイター／Carlos Barria）

［２２日　ロイター］ - リチウム生産世界最大手の米アルベマールは２２日、１３億ドルを投じて建設するリチウム加工工場の用地としてサウスカロライナ州チェスター郡を選択したと発表した。この新拠点により米国で急成長する電気自動車（ＥＶ）業界の要としての地位確保を目指す。

サウスカロライナ工場のリチウム加工能力は年５万トン。着工は来年後半の見通し。稼働開始の予定は明らかにしていない。３００人程度の雇用を生み出し、従業員の平均年収は９万３０００ドルと見込まれる。

新拠点により同社のリチウム加工能力は倍増し、米ＥＶ大手テスラなど主要顧客への供給能力を強化できる。

既にチリ、中国、オーストラリアに主要拠点を持つアルベマールは、米国内で積極的に事業を拡大。同社は米インフレ抑制法による税控除やその他のインセンティブが追い風となり、米国が次の主要成長地域になるとみている。