ニュース速報

ワールド

ラシュディ氏襲撃、本人と支持者に責任=イラン外務省

2022年08月16日(火)03時56分

8月15日、イラン外務省報道官は小説「悪魔の詩」で知られる作家サルマン・ラシュディ氏(写真)が米国で襲撃された事件について、ラシュディ氏とその支持者のみに責任があり、イランを非難する権利は誰にもないと表明した。フランクフルトのブックフェアで2015年10月撮影(2022年 ロイター/Ralph Orlowski)

[ドバイ/ワシントン 15日 ロイター] - イラン外務省報道官は15日、小説「悪魔の詩」で知られる作家サルマン・ラシュディ氏が米国で襲撃された事件について、ラシュディ氏とその支持者のみに責任があり、イランを非難する権利は誰にもないと表明した。

イラン政府が襲撃事件について公式にコメントするのは初めて。

報道官は会見で、ラシュディ氏によるイスラム教の冒涜は言論の自由では正当化できないと主張。「本人とその支持者以外に非難・糾弾されるべき人間はいないと考える。この点で誰もイランを非難する権利はない」と述べた。

ラシュディ氏に対してはイランの最高指導者だった故ホメイニ師が1989年、「悪魔の詩」がイスラム教を冒瀆しているとして死刑宣告のファトワ(宗教令)を出していた。

その後、イラン政府は98年にこのファトワを支持しない意向を示したが、2019年には、現在の最高指導者ハメネイ師がファトワは「撤回不可能なもの」とツイートし、ツイッターがハメネイ師のアカウントを停止した。

米国務省のプライス報道官は15日、イランの主張を「卑劣で、非常に不快」で「言語道断」と非難した。

ジョンソン英首相の報道官も「ばかげている」とし、「ラシュディ氏に対する攻撃にとどまらず、言論・表現の自由の権利に対する攻撃だ」と述べた。

ロイター
Copyright (C) 2022 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

NY外為市場=ドル横ばい、米労働関連指標を見極め

ビジネス

米11月求人件数、14カ月ぶり低水準 労働需要の減

ビジネス

米国株式市場=S&P500反落、金融株に売り AI

ワールド

トランプ氏の一般教書演説、2月24日の見通し 下院
MAGAZINE
特集:AI兵士の新しい戦争
特集:AI兵士の新しい戦争
2026年1月13日号(1/ 6発売)

ヒューマノイド・ロボット「ファントムMK1」がアメリカの戦場と戦争をこう変える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 2
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 3
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した──台湾高官が分析
  • 4
    ベネズエラの二の舞を恐れイランの最高指導者ハメネ…
  • 5
    「グリーンランドにはロシアと中国の船がうじゃうじ…
  • 6
    マドゥロ拘束作戦で暗躍した偵察機「RQ-170」...米空…
  • 7
    日本も他人事じゃない? デジタル先進国デンマークが…
  • 8
    公開されたエプスタイン疑惑の写真に「元大統領」が…
  • 9
    衛星画像で見る「消し炭」の軍事施設...ベネズエラで…
  • 10
    トイレの外に「覗き魔」がいる...娘の訴えに家を飛び…
  • 1
    前進するロシア、忍び寄る限界...勝者に見えるプーチン、その先は袋小路か
  • 2
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 3
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 4
    中国軍の挑発に口を閉ざす韓国軍の危うい実態 「沈黙…
  • 5
    眠る筋力を覚醒させる技術「ブレーシング」とは?...…
  • 6
    「腸が弱ると全身が乱れる」...消化器専門医がすすめ…
  • 7
    マイナ保険証があれば「おくすり手帳は要らない」と…
  • 8
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「…
  • 9
    アメリカ、中国に台湾圧力停止を求める
  • 10
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した─…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 3
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「史上初の攻撃成功」の裏に、戦略的な「事前攻撃」
  • 4
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 5
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切…
  • 6
    「腸が弱ると全身が乱れる」...消化器専門医がすすめ…
  • 7
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
  • 8
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入と…
  • 9
    前進するロシア、忍び寄る限界...勝者に見えるプーチ…
  • 10
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中