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ウクライナ東部要衝で激しい市街戦、南部では「前向きな進展」

2022年06月10日(金)14時21分

 6月10日、ウクライナ軍は東部ルガンスク州の要衝セベロドネツクでロシア軍と激しい市街戦を繰り広げており、昼夜の砲撃を受ける中、依然として持ちこたえている。当局者が戦況について明らかにした。写真はウクライナ軍とともに戦う外国人部隊。セベロドネツクで2日撮影(2022年 ロイター/Serhii Nuzhnenko)

[キーウ 10日 ロイター] - ウクライナ軍は東部ルガンスク州の要衝セベロドネツクでロシア軍と激しい市街戦を繰り広げており、昼夜の砲撃を受ける中、依然として持ちこたえている。当局者が戦況について明らかにした。

セベロドネツク、およびドネツ川をはさんだ対岸の都市リシチャンスクはルガンスク州のウクライナ側最後の支配地域で、ロシアが掌握を目指している。

ウクライナの国家安全保障・国防会議のダニロフ書記は9日、セベロドネツクの状況は「極めて複雑」であり、ロシア軍はこの地域に全戦力を注いでいると説明。ロイターに対し「ロシア軍は消耗品のように兵士を送り込み、昼も夜もわが軍を砲撃している」と語った。

また、現地からの最新情報として、ウクライナのスボボダ国家警備大隊のペトロ・クシク司令官によると、ウクライナ側がロシア軍を市街戦に引き込み、ロシア側の火力の優位性を無力化している。

ただ、同司令官はテレビインタビューで、ロシア軍に反撃するための火砲が不足しており、そうした兵器があれば戦況が一変すると述べた。

ロイターはこうした戦場情報を確認できなかった。

南部を巡ってウクライナ国防省は、ロシア軍が占領したヘルソン州で反撃し、土地を奪還したと発表。ウクライナのゼレンスキー大統領は「ザポリージャ地域でいくつかの前向きな進展があり、占領者の計画を混乱させることに成功した」と述べたが、詳細は明らかにしなかった。

ロイターは、ヘルソンとザポリージャの現地状況を独自に確認することができなかった。

ロイター
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