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上海、ロックダウン違反「厳正に処罰」 無症状感染2.5万人超

2022年04月14日(木)14時37分

 4月13日、中国・上海市は、新型コロナウイルス対策の厳格なロックダウン(都市封鎖)規則に違反する者は厳正に処罰すると警告した。写真は居住エリアへの入り口を塞ぐ門。上海で撮影(2022年 ロイター/Aly Song )

[上海 13日 ロイター] - 中国・上海市は13日、新型コロナウイルス対策の厳格なロックダウン(都市封鎖)規則に違反する者は厳正に処罰すると警告した。

同市で12日に報告された無症状の新規感染者は2万5141人と、前日の2万2348人から再び増加。症状のある人も前日の994人から1189人に増加した。

上海警察は、規制を詳しく説明する通知を出し、市民に結束して対応するよう求めた。また「この通知の項目に違反する者は、法に厳格に従い治安当局が対処する。犯罪に当たる場合は法に沿って捜査される」とした。

感染対策や患者の救急搬送に当たる車両以外の通行禁止も発表した。さらに、誤情報の拡散や通行証など証明書の偽造を行わないよう警告した。

政府が掲げる「ゼロコロナ」政策に基づく上海市の対応は、世界経済にも影響を及ぼしている。アナリストは、観光やホスピタリティー産業に打撃を与えるだけでなく、あらゆるセクターのサプライチェーン(供給網)に影響していると指摘する。

バークレイズ銀行のエコノミスト、ジアン・チャン氏は「上海など複数の都市で導入された広範囲のロックダウンやその他の行動制限は供給を混乱させ、輸送や流通に強い圧力がかかっている」と述べた。

台湾の電子部品メーカーなど11社以上の企業は13日、中国東部のコロナ感染防止策によって、現地工場の稼働停止を余儀なくされたと明らかにしている。

こうした中、現地メディアの財新は、未公表の文書で示された政府の計画として、上海を含む8都市で隔離義務を緩和する試験プログラムについて報じた。プログラムは11日に始まったもので、政府施設での隔離期間が14日から10日に短縮されるという。

この報道について関連当局のコメントは現時点で得られていない。

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