ニュース速報

ワールド

訂正-中国・武漢の市場、パンデミック起源の可能性大=米研究

2021年11月20日(土)06時42分

新型コロナウイルスの最初の感染者は中国・武漢市にある市場の売り子で、市場とは無関係と思われる会計士ではなかった──。米アリゾナ大学で生態学・進化生物学の責任者を務めるマイケル・ウォロビー氏が、18日に出版された学術誌「サイエンス」に掲載した論文でこうした研究結果を示した。写真は武漢の海鮮市場、1月撮影(2021年 ロイター/Thomas Peter)

(英文の訂正により、第1段落の「18日に出版された学術誌『サイエンス』に掲載した論文」を「18日に公表された解説」に訂正し、文中の「論文」を「解説」に修正します。)

[シンガポール 19日 ロイター] - 新型コロナウイルスの最初の感染者は中国・武漢市にある市場の売り子で、市場とは無関係と思われる会計士ではなかった──。米アリゾナ大学で生態学・進化生物学の責任者を務めるマイケル・ウォロビー氏が、18日に公表された解説(訂正)でこうした研究結果を示した。

ウイルスの起源は依然として不明で、米中間の大きな緊張要因となっている。

解説によると、新型コロナの最初の感染者と広く考えられていた会計士の男性は最初の症状が現れたのは12月16日と報告しており、当初知られていたよりも数日遅かった。

この混乱は、男性が同月8日に歯に問題を抱えていたことが原因だった。また、この感染は研究所からウイルスが流出したのではないかという憶測を呼ぶきっかけになったという。

解説は「彼の症状が現れたのは『華南市場』の労働者に複数の症例が発生した後で、12月11日に発症した市場の海産物売りの女性が最も早い感染者だ」と指摘。初期の有症者のほとんどは同市場、特にタヌキが檻に入れられていた西側部分に関連しており、パンデミック(世界的大流行)の起源が生きた動物の市場であることを示す強力な証拠だとしている。

ロイター
Copyright (C) 2021 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

英インフレ期待、10月は4月以来の高水準=シティ・

ワールド

独総合PMI、10月53.8で2年半ぶり高水準 サ

ワールド

アングル:米FRBの誘導目標金利切り替え案、好意的

ビジネス

長期・超長期債中心に円債積み増し、ヘッジ外債横ばい
MAGAZINE
特集:脳寿命を延ばす20の習慣
特集:脳寿命を延ばす20の習慣
2025年10月28日号(10/21発売)

高齢者医療専門家の和田秀樹医師が説く――脳の健康を保ち、認知症を予防する日々の行動と心がけ

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    報じられなかった中国人の「美談」
  • 2
    「ママ、ママ...」泣き叫ぶ子供たち、ウクライナの幼稚園をロシアが攻撃 「惨劇の様子」を捉えた映像が話題に
  • 3
    【2025年最新版】世界航空戦力TOP3...アメリカ・ロシアに続くのは意外な「あの国」!?
  • 4
    ハーバードで白熱する楽天の社内公用語英語化をめぐ…
  • 5
    【クイズ】1位は「蚊」...世界で「2番目に」人間を殺…
  • 6
    「宇宙人の乗り物」が太陽系内に...? Xデーは10月2…
  • 7
    国立大卒業生の外資への就職、その背景にある日本の…
  • 8
    【ムカつく、落ち込む】感情に振り回されず、気楽に…
  • 9
    汚物をまき散らすトランプに『トップガン』のミュー…
  • 10
    「石炭の時代は終わった」南アジア4カ国で進む、知ら…
  • 1
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 2
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号返上を表明」も消えない生々しすぎる「罪状」
  • 3
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多い県」はどこ?
  • 4
    今年、記録的な数の「中国の飲食店」が進出した国
  • 5
    【クイズ】1位は「蚊」...世界で「2番目に」人間を殺…
  • 6
    【2025年最新版】世界航空戦力TOP3...アメリカ・ロシ…
  • 7
    報じられなかった中国人の「美談」
  • 8
    本当は「不健康な朝食」だった...専門家が警告する「…
  • 9
    「ママ、ママ...」泣き叫ぶ子供たち、ウクライナの幼…
  • 10
    ハーバードで白熱する楽天の社内公用語英語化をめぐ…
  • 1
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になりやすい人」が持ち歩く5つのアイテム
  • 2
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 3
    「大谷翔平の唯一の欠点は...」ドジャース・ロバーツ監督が明かすプレーオフ戦略、監督の意外な「日本的な一面」とは?
  • 4
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 5
    増加する「子どもを外注」する親たち...ネオ・ネグレ…
  • 6
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな…
  • 7
    バフェット指数が異常値──アメリカ株に「数世代で最…
  • 8
    「日本の高齢化率は世界2位」→ダントツの1位は超意外…
  • 9
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
  • 10
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中