ニュース速報

ワールド

WHO、一連のコロナワクチン承認へ 貧困国に迅速供給

2021年01月21日(木)07時08分

 世界保健機関(WHO)は貧困国に対する新型コロナウイルスワクチンの迅速な供給に向け、向こう数週間から数カ月にかけて一連のワクチンを承認する計画だ。1月20日に文書を公表した。写真はイメージ。昨年12月撮影(2021年 ロイター/DADO RUVIC)

[ブリュッセル 20日 ロイター] - 世界保健機関(WHO)は貧困国に対する新型コロナウイルスワクチンの迅速な供給に向け、向こう数週間から数カ月にかけて一連のワクチンを承認する計画だ。20日に文書を公表した。

文書によると、WHOは英アストラゼネカとオックスフォード大学が共同開発したワクチンについて、インドのセラム・インスティチュート・オブ・インディアが製造したものを1─2月に、韓国のSKバイオサイエンスが製造したものを早くて2月後半に承認する。

このほか、中国の中国医薬集団(シノファーム)とシノバック・バイオテック(科興控股生物技術)がそれぞれ開発したワクチンを早くて3月に承認。米モデルナ製ワクチンは2月末、米ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)製ワクチンは早くて5─6月に承認するという。

アストラゼネカ、シノファーム、シノバック、モデルナ、J&Jからのコメントは得られていない。SKバイオサイエンスは承認スケジュールについて認識していないとした。

ロシアのワクチン「スプートニクV」 については、WHOに承認申請が出されているが、現時点では承認の時期は決まっていないとしている。

WHOは主導するコロナワクチンの公平な供給を目的とした国際的な枠組み「COVAX」の下で、年内に供給が予想されているワクチン少なくとも20億回分のうち、少なくとも13億回分を貧困国に振り向けたい考え。ただ資金不足のほか、富裕国が自国のために大量のワクチンを確保したため、計画は難航している。

*内容を追加しました。

ロイター
Copyright (C) 2021 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

米陸軍、ドローン100万機購入へ ウクライナ戦闘踏

ビジネス

米消費者の1年先インフレ期待低下、雇用に懸念も=N

ワールド

ロシア、アフリカから1400人超の戦闘員投入 ウク

ビジネス

米ミシガン大消費者信頼感、11月速報値は約3年半ぶ
MAGAZINE
特集:高市早苗研究
特集:高市早苗研究
2025年11月 4日/2025年11月11日号(10/28発売)

課題だらけの日本の政治・経済・外交を初の女性首相はこう変える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 2
    「遺体は原型をとどめていなかった」 韓国に憧れた2人の若者...最悪の勘違いと、残酷すぎた結末
  • 3
    「路上でセクハラ」...メキシコ・シェインバウム大統領にキスを迫る男性を捉えた「衝撃映像」に広がる波紋
  • 4
    クマと遭遇したら何をすべきか――北海道80年の記録が…
  • 5
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 6
    なぜユダヤ系住民の約半数まで、マムダニ氏を支持し…
  • 7
    長時間フライトでこれは地獄...前に座る女性の「あり…
  • 8
    【銘柄】元・東芝のキオクシアHD...生成AIで急上昇し…
  • 9
    虹に「極限まで近づく」とどう見える?...小型機パイ…
  • 10
    「これは困るよ...」結婚式当日にフォトグラファーの…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎の存在」がSNSで話題に、その正体とは?
  • 3
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 4
    9歳女児が行方不明...失踪直前、防犯カメラに映った…
  • 5
    「日本のあの観光地」が世界2位...エクスペディア「…
  • 6
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 7
    だまされやすい詐欺メールTOP3を専門家が解説
  • 8
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
  • 9
    虹に「極限まで近づく」とどう見える?...小型機パイ…
  • 10
    「遺体は原型をとどめていなかった」 韓国に憧れた2…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 5
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 6
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になり…
  • 7
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな…
  • 8
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 9
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
  • 10
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中