ニュース速報

ワールド

インドネシア大統領、原炭の輸出削減目標設定を閣僚に指示

2020年10月23日(金)15時27分

インドネシアのジョコ大統領は23日、加工されていない石炭の輸出を削減し、燃料加工産業を発展させるための目標設定を閣僚に指示した。写真は、2019年10月8日にシンガポールでスピーチするジョコ大統領。(2020年 ロイター/Feline Lim)

[ジャカルタ 23日 ロイター] - インドネシアのジョコ大統領は23日、加工されていない石炭の輸出を削減し、燃料加工産業を発展させるための目標設定を閣僚に指示した。

インドネシアは世界最大の一般炭輸出国。ジョコ大統領は、オンライン会議で、自国の石炭を国内で液化、ガス化など加工する産業を早急に育成すべきと指摘した。

「派生的産業の発展が遅いことへの解決策を探りたい。あまりにも長く原炭を輸出してきた。これを止めるべき時だと思う」と述べ、資源輸出国から脱却する必要があると訴えた。

インドネシアは、銅やニッケルなど様々な鉱物資源を国内で加工して価値を高めることで収益の拡大を目指している。

ジョコ大統領は、閣僚らに、ガスや石油価格製品に加工する石炭の量を設定し、それを行う場所の選定を指示した。

政府は、一般家庭で燃料として使われている液化石油ガス(LPG)の輸入を減らし、石炭を原料とするジメチルエーテル(DME)に代えていきたいと考えている。

国営石炭会社ブキット・アサムは現在、石炭ガス化プラントを建設中で、2025年に商用運転を開始する予定。

ロイター
Copyright (C) 2020 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

国連、対イラン制裁を再発動 イランは厳しい対応を警

ワールド

ロシア外相が西側に警告 「いかなる攻撃にも断固とし

ビジネス

中国工業部門利益、8月は20.4%増 大幅なプラス

ワールド

アングル:ノーベル平和賞を熱望のトランプ米大統領、
MAGAZINE
特集:ハーバードが学ぶ日本企業
特集:ハーバードが学ぶ日本企業
2025年9月30日号(9/24発売)

トヨタ、楽天、総合商社、虎屋......名門経営大学院が日本企業を重視する理由

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    トイレの外に「覗き魔」がいる...娘の訴えに家を飛び出した父親が見つけた「犯人の正体」にSNS爆笑
  • 2
    【クイズ】世界で1番「がん」になる人の割合が高い国はどこ?
  • 3
    こんな場面は子連れ客に気をつかうべき! 母親が「怒りの動画」投稿も...「わがまま」と批判の声
  • 4
    iPhone 17は「すぐ傷つく」...世界中で相次ぐ苦情、A…
  • 5
    高校アメフトの試合中に「あまりに悪質なプレー」...…
  • 6
    「戻れピカチュウ!」トルコでの反体制デモで警官隊…
  • 7
    国立西洋美術館「オルセー美術館所蔵 印象派―室内を…
  • 8
    「逃げて」「吐き気が...」 キッチンで「不気味すぎ…
  • 9
    「不気味すぎる...」メキシコの海で「最恐の捕食者」…
  • 10
    日本の小説が世界で爆売れし、英米の文学賞を席巻...…
  • 1
    カミラ王妃のキャサリン妃への「いら立ち」が話題に...「少々、お控えくださって?」
  • 2
    日本の小説が世界で爆売れし、英米の文学賞を席巻...「文学界の異変」が起きた本当の理由
  • 3
    トイレの外に「覗き魔」がいる...娘の訴えに家を飛び出した父親が見つけた「犯人の正体」にSNS爆笑
  • 4
    1年で1000万人が死亡の可能性...迫る「スーパーバグ…
  • 5
    iPhone 17は「すぐ傷つく」...世界中で相次ぐ苦情、A…
  • 6
    【クイズ】世界で1番「がん」になる人の割合が高い国…
  • 7
    筋肉はマシンでは育たない...器械に頼らぬ者だけがた…
  • 8
    コーチとグッチで明暗 Z世代が変える高級ブランド市…
  • 9
    数千円で買った中古PCが「宝箱」だった...起動して分…
  • 10
    こんな場面は子連れ客に気をつかうべき! 母親が「怒…
  • 1
    「4針ですかね、縫いました」日本の若者を食い物にする「豪ワーホリのリアル」...アジア出身者を意図的にターゲットに
  • 2
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?
  • 3
    「最悪」「悪夢だ」 飛行機内で眠っていた女性が撮影...目覚めた時の「信じがたい光景」に驚きの声
  • 4
    「中野サンプラザ再開発」の計画断念、「考えてみれ…
  • 5
    カミラ王妃のキャサリン妃への「いら立ち」が話題に.…
  • 6
    「我々は嘘をつかれている...」UFOらしき物体にミサ…
  • 7
    【クイズ】次のうち、飲むと「蚊に刺されやすくなる…
  • 8
    「怖すぎる」「速く走って!」夜中に一人ランニング…
  • 9
    科学が解き明かす「長寿の謎」...100歳まで生きる人…
  • 10
    「二度見した」「小石のよう...」マッチョ俳優ドウェ…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中