ニュース速報

ワールド

NZで3カ月超ぶりに確認されたコロナ感染者、貨物介して感染か

2020年08月12日(水)14時27分

 ニュージーランドで3カ月以上ぶりに新型コロナウイルスの感染者が確認された問題を巡って、衛生当局者らはウイルスが貨物を通じて同国に持ち込まれた可能性があるとみて、調査を進めている。写真はアーダーンNZ首相。3月クライストチャーチで撮影(2020年 ロイター/Martin Hunter)

[ウェリントン 12日 ロイター] - ニュージーランドで3カ月以上ぶりに新型コロナウイルスの感染者が確認された問題を巡って、衛生当局者らはウイルスが貨物を通じて同国に持ち込まれた可能性があるとみて、調査を進めている。

同国最大都市オークランドで11日、同一家族の4人の感染が確認されたことから、同市にはロックダウン(都市封鎖)が再導入され、全土に移動制限が敷かれた。

4人の感染経路は現時点では明らかになっていない。一家は海外に旅行していないという。

ブルームフィールド保健局長は「この家族がどのようにして感染したのか、パズルのピースを組み合わせようとしている」と語った。

衛生当局は、ウイルスが貨物を介して持ち込まれた可能性を調査。ブルームフィールド氏によると、感染した男性が勤務していたオークランドの低温貯蔵施設で検査が行われている。

ブルームフィールド氏はテレビ放映された記者会見で「ウイルスは冷蔵環境でかなり長い間生き延びることができる」と指摘した。

中国では、輸入された冷凍魚介類の包装に新型コロナウイルスが検出された例が報告されている。中国山東省の煙台市当局によると、遼寧省大連市の大連港に荷揚げされた輸入の冷凍魚介類からコロナウイルスが検出された。冷凍魚介類は煙台市にある3社の事業者が海外から輸入したもので、ウイルスは包装の外側に付着していた。

世界保健機構(WHO)によると、食品や食品の包装に付着したウイルスからの感染例は今まで確認されていない。ただ、新型コロナウイルスがプラスチックの表面で72時間後まで感染力を維持していたとの調査結果もあるという。

人口約170万人の都市オークランドでは、12日正午から4段階で2番目に厳しい「レベル3」の規制が敷かれ、必要不可欠な外出以外は在宅が義務付けられる。オークランド以外の地域は「レベル2」の規制が敷かれる。14日までは実施予定。

感染した家族のうち2人は症状が出ている時に北島にあるロトルアの観光地を訪れている。また別の1人も症状が出ている時にオークランド市内にある金融関連の会社に出社している。

ブルームフィールド氏によると、この会社では3人に新型コロナの症状が出ているという。同社は現在、ビジネスを中断して社員のウイルス検査を行っている。

ブルームフィールド氏は、衛生当局が数日以内に数万人を対象にウイルス検査を実施すると説明した。

また、アーダーン首相は議会の解散を17日に延期すると発表した。議会解散は、来月19日に予定される総選挙に向けた重要なステップとなる。選挙の日程を延期するかどうかについては、まだ決定していないとしたが、必要であれば変更する余地はあるとし、11月21日よりも前のいずれかの日になる可能性があると述べた。

*内容を追加しました。

ロイター
Copyright (C) 2020 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

IEA、石油備蓄4億バレル放出で合意 過去最大規模

ワールド

イラン、W杯「参加できない」 最高指導者殺害で=ス

ワールド

トランプ氏、イランの標的「ほぼ残らず」 戦闘近く終

ビジネス

米CPI、2月前年比+2.4%上昇 3月のインフレ
MAGAZINE
特集:教養としてのミュージカル入門
特集:教養としてのミュージカル入門
2026年3月17日号(3/10発売)

社会と時代を鮮烈に描き出すミュージカル。意外にポリティカルなエンタメの「魔力」を学ぶ

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」と言われる外国特派員の私が思うこと
  • 2
    「このままよりはマシだ」――なぜイランで米軍の攻撃に支持が広がるのか
  • 3
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...撮影はパパ
  • 4
    キャサリン皇太子妃、英連邦デー式典に出席...公開さ…
  • 5
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」…
  • 6
    「邪悪な魔女」はアメリカの歴史そのもの...歌と魔法…
  • 7
    イランがドバイ国際空港にドローン攻撃...爆発の瞬間…
  • 8
    40年以上ぶり...イスラエル戦闘機「F-35I」が、イラ…
  • 9
    ホルムズ封鎖で中国動く、イランと直接協議へ
  • 10
    「IKEAも動いた...」ネグレクトされた子猿パンチと「…
  • 1
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 2
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...撮影はパパ
  • 3
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」と言われる外国特派員の私が思うこと
  • 4
    キャサリン皇太子妃、英連邦デー式典に出席...公開さ…
  • 5
    【長期戦はイラン有利】米側の体制転覆シナリオに暗…
  • 6
    イラン猛反撃、同士討ちまで起きる防空戦はいつまで…
  • 7
    「このままよりはマシだ」――なぜイランで米軍の攻撃…
  • 8
    日本の保護者は自分と同じ「大卒」の教員に敬意を示…
  • 9
    中国はイランを見捨てた? イランの「同盟国」だっ…
  • 10
    中国、4隻目の空母は原子力艦か──世界3番目の原子力…
  • 1
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 2
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 3
    台湾侵攻「失敗」の大きすぎる代償
  • 4
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...…
  • 5
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからく…
  • 6
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医…
  • 7
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より…
  • 8
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 9
    中国、パナマ運河の港湾喪失でパナマに報復──トラン…
  • 10
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビ…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中