ニュース速報

ワールド

トルコGDP、第4四半期は前年比6.0%増 予想上回る

2020年02月28日(金)19時54分

[アンカラ 28日 ロイター] - トルコ統計庁が28日に発表した昨年第4・四半期の国内総生産(GDP)は前年同期比6.0%増、2019年通年では0.9%増となり、いずれもロイターがまとめた予想を上回った。18年の通貨リラ急落に伴うリセッション(景気後退)の影響を克服し、力強い成長をみせた。

第4・四半期のGDPは、前期比(季節・日数調整後ベース)では1.9%増加した。

ロイター調査では、第4・四半期GDPの前年比伸び率は5%と予想されていた。2019年成長率の予想は0.6%だった。

調査によると、トルコの今年の成長率は4%と予想されている(予想中央値)。トルコ政府は今年、来年ともに5%の経済成長を見込んでいる。

イスタンブールでコンサルタント会社を経営するエコノミスト、ハルク・ビュリュムジェクチ氏は、第4・四半期の経済成長は個人消費によって押し上げられたと指摘した。

同氏は「経済成長は2020年第1・四半期にも力強い勢いを維持するという初期の兆候が見られる」と述べ、金融状況の緩和や信用の伸びのペースが長期的な成長見通しを左右する要因になると指摘。「最新のデータに基づけば、今年は4━5%の経済成長を達成することが可能だと我々は考えている」と語った。

トルコリラは前日終値の1ドル=6.2080リラから下落し、6.2540リラ付近で取引されている。

今月13日に発表された昨年12月の鉱工業生産指数は日数調整後で前年比8.6%上昇となり、景気回復を背景に4カ月連続で上昇した。

*内容を追加して再送します。

ロイター
Copyright (C) 2020 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

中国、ガリウムやゲルマニウムの対米輸出禁止措置を停

ワールド

米主要空港で数千便が遅延、欠航増加 政府閉鎖の影響

ビジネス

中国10月PPI下落縮小、CPI上昇に転換 デフレ

ワールド

南アG20サミット、「米政府関係者出席せず」 トラ
MAGAZINE
特集:高市早苗研究
特集:高市早苗研究
2025年11月 4日/2025年11月11日号(10/28発売)

課題だらけの日本の政治・経済・外交を初の女性首相はこう変える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 2
    「座席に体が収まらない...」飛行機で嘆く「身長216cmの男性」、前の席の女性が取った「まさかの行動」に称賛の声
  • 3
    『プレデター: バッドランド』は良作?駄作?...批評家たちのレビューは「一方に傾いている」
  • 4
    筋肉を鍛えるのは「食事法」ではなく「規則」だった.…
  • 5
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 6
    ドジャースの「救世主」となったロハスの「渾身の一…
  • 7
    「路上でセクハラ」...メキシコ・シェインバウム大統…
  • 8
    レイ・ダリオが語る「米国経済の危険な構造」:生産…
  • 9
    クマと遭遇したら何をすべきか――北海道80年の記録が…
  • 10
    「非人間的な人形」...数十回の整形手術を公表し、「…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎の存在」がSNSで話題に、その正体とは?
  • 3
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 4
    9歳女児が行方不明...失踪直前、防犯カメラに映った…
  • 5
    「日本のあの観光地」が世界2位...エクスペディア「…
  • 6
    「座席に体が収まらない...」飛行機で嘆く「身長216c…
  • 7
    『プレデター: バッドランド』は良作?駄作?...批評…
  • 8
    「遺体は原型をとどめていなかった」 韓国に憧れた2…
  • 9
    虹に「極限まで近づく」とどう見える?...小型機パイ…
  • 10
    「路上でセクハラ」...メキシコ・シェインバウム大統…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 5
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 6
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 7
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 8
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
  • 9
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
  • 10
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中