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メキシコ鉄鋼輸出に米国がクオータ導入要求=次期政権交渉官
10月15日、メキシコのロペスオブラドール次期政権で通商交渉を担当するヘスス・セアデ氏(写真)は、米国が鉄鋼関税の解除に向けた協議の一環として同国からの鉄鋼輸入にクオータ(割当枠)の導入を求めていると明らかにした。写真はメキシコシティ で7月撮影(2018年 ロイター/Edgard Garrido)
[メキシコ市 15日 ロイター] - メキシコのロペスオブラドール次期政権で通商交渉を担当するヘスス・セアデ氏は15日、米国が鉄鋼関税の解除に向けた協議の一環として同国からの鉄鋼輸入にクオータ(割当枠)の導入を求めていると明らかにした。
トランプ米政権は6月、国家安全保障を理由にカナダとメキシコからの鉄鋼輸入に対する関税を発動した。3カ国は新たな貿易協定「「米国・メキシコ・カナダ協定(USMCA)」で合意したが、鉄鋼関税は引き続き適用されている。
セアデ氏はロイターとのインタビューで、鉄鋼関税に関する協議はメキシコの現政権が主導しているが、自身もこの問題についてライトハイザー米通商代表部(USTR)代表と電話で協議したと明らかにした。
セアデ氏は「ライトハイザー代表と数回電話で話した。メキシコやカナダとの間で数量を管理するという考えだ」と述べた。それ以上の詳細は明らかにしなかった。
新政権が発足する12月1日までに鉄鋼関税の問題を解決する必要があるとの見方も示し、「残すところ1カ月半だ。つまり今解決する必要があるということだ」と述べた。
協議を主導しているメキシコ経済省は現時点でコメントの要請に応じていない。