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中国シノペック、1─9月期は47.8%減益 原油安響く

10月29日、中国国有のエネルギー大手、中国石油化工(シノペック)の1─9月期決算は原油価格の下落が響き、前年同期比47.8%の減益となったことが明らかになった。写真は2011年9月、北京で(2015年 ロイター/Sean Yong)
[北京 29日 ロイター] - 中国国有のエネルギー大手、中国石油化工(シノペック)<0386.HK><600028.SS>
同社が上海証券取引所に提出した資料によると、1─9月の純利益は270億元(42億5000万ドル)と、前年同期の518億元から大きく減少した。
探査・生産部門は34億元の営業損失を計上。シノペックは原油生産量が2.4%減少したことが要因としているが、生産量の規模は明らかにしなかった。
一方、精製部門と販売部門は営業利益を計上。精製部門の営業利益は34.3%増の149億元、販売部門は18.7%減の215億元となった。
前年同期は185億元の赤字を計上した化学部門は黒字転換し、純営業利益は150億元となった。
業界関係筋によると、シノペックは燃料在庫の増加とディーゼル燃料需要の減少に対応するため、第4・四半期は製油所の稼働を約5%引き下げる。