午前のドルは159円半ばで底堅い、上攻めの手掛かり欠く
ドル紙幣。2011年1月撮影。 REUTERS/Kacper Pempel
Atsuko Aoyama
[東京 26日 ロイター] - 午前のドルは159円半ばで膠着している。イラン情勢は不透明感が強く、ドル/円は底堅く推移している。ただ、停戦や戦争終結に向けた新規材料もなく、介入への警戒感もくすぶるドル/円相場は、投機筋などが上昇方向に攻める理由がないとの声も聞かれる。
ドル/円相場は前日米国市場の終盤からの値幅が上下に20銭と、159円半ばを上下する値動きにとどまった。きょう東京時間は年度末の実需のドル買いが入っていたとみられ、底堅い推移となったが、「それ以外に上昇方向を攻める理由はない」(国内銀行のストラテジスト)との声が聞かれる。投機筋などもポジションを閉じる動きの方が多いのではないかという。
みずほ証券の山本雅文チーフ為替ストラテジストは、原油高を踏まえたドルの為替取引では、介入などで短期的に変動するリスクのある対円での取引より、リスクリワードの観点から対ユーロでの取引のほうが選好される可能性があると話す。「投機的なマネーがドル/円にどんどん集まるような状況ではない」としている。
山本氏は、11月の中間選挙に向けた支持率低下リスクから米政権側による一方的な攻撃停止があり得る一方、イスラエルの攻撃やイランの報復、ホルムズ海峡の事実上の閉鎖が続き、原油価格が戦争前の水準には戻らない可能性が最も高いとみられると指摘。ドル/円は160円上抜けの可能性が残る一方、「トレードアイデアとして上昇時のトレンド追随よりは、停戦期待の高まりを受けた下落局面でのドル押し目買いの方が有効」との見方を示す。停戦で156円台に下落する可能性はあるものの、150円以下まで下落する可能性は低いとみているという。





