金現物、一時8%下落し4カ月ぶり安値 中東紛争でインフレ懸念
写真は金の延べ棒。2024年8月、ガーナ・アクラで撮影。REUTERS/Francis Kokoroko
Noel John
[23日 ロイター] - 金現物相場は23日、一時8%超下落し、4カ月ぶりの安値を付けた。中東紛争の激化でインフレ懸念が強まり、世界的な金利上昇観測が高まった。
現物金は0757GMT(日本時間午後4時57分)時点で、6.3%安の1オンス=4203.21ドル。9営業日連続で下落した。一時8%超下落し、昨年11月24日以来の安値となる4097.99ドルを付けた。
金価格は前週10%超下落し、週間下落率としては1983年2月以来の大きさとなった。1月29日に付けた過去最高値の1オンス=5594.82ドルからは、約25%下落している。
米国の金先物4月限 は8.1%安の4205.10ドルとなった。
KCMトレードのチーフ市場アナリスト、ティム・ウォーターラー氏は「イランを巡る紛争が4週目に入り、原油価格が100ドル前後にとどまる中、市場の見方は利下げから利上げの可能性へと転換した。利回り面から見た金の魅力は損なわれている」と述べた。
「金は流動性が高いため、このリスク回避局面では逆に売られやすくなっている。株式相場の下落を受け、他資産のマージンコール(追証)に対応するため、金のポジションが解消されている」と指摘した。
フィッチ・ソリューションズ傘下のBMIは、「安全資産としての配分からマクロ要因主導のポジショニングへのシフトが一段と強まれば、ドル高基調や米連邦準備理事会(FRB)の金融緩和観測の後退が相場材料の中心となり、下振れリスクがさらに高まる可能性がある」との見方を示した。
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