米CME、史上初のレアアース先物取引を計画=関係筋
写真は米CMEグループのロゴのイメージ。2023年4月撮影。REUTERS/Dado Ruvic
Eric Onstad Pratima Desai
[ロンドン 11日 ロイター] - 取引所運営会社の米CMEグループは、世界初のレアアース(希土類)先物取引を立ち上げる計画を進めていると、事情に詳しい複数の関係者がロイターに明らかにした。これにより政府、企業、銀行は中国が支配する分野へのエクスポージャーをヘッジできるようになる。
同業インターコンチネンタル取引所(ICE) もレアアース先物を検討しているが、CMEほど計画は進んでいないという。
CMEはコメントを控え、ICEはコメント要請に即座に応じなかった。
レアアースの加工・精製分野は中国が90%のシェアを握る。西側諸国は中国への依存低減に取り組んでいるが、価格変動の影響を受けやすい産業で、プロジェクトへの融資に銀行が慎重な姿勢を示していることが主な障害の一つとなっている。
レアアースは、エネルギー転換、電子機器、防衛産業に不可欠な17種類の元素からなる。
関係者によると、CMEは最も重要な2つのレアアースであるネオジムとプラセオジムを組み合わせたネオジム・プラセオジム(NdPr)の先物取引の開発を進めている。
NdPrは電気自動車(EV)のモーター、風力タービン、戦闘機、ドローン(無人機)などに使用される永久磁石の製造に必要なレアアースだ。
関係者の1人は「これは業界にとって今まさに欠けている重要なパズルのピースだ」と語った。
取引の立ち上げに関する最終的な決定はまだ下されていない。課題の一つは、レアアースの取引量が少なく、他のほとんどの金属先物市場と比べて規模が極めて小さいことだ。





