午前の日経平均は反落、利益確定売り優勢 アドテストは押し上げ
東京証券取引所で2018年10月11日撮影(2026年 ロイター/Issei Kato)
Noriyuki Hirata
[東京 29日 ロイター] - 前場の東京株式市場で日経平均は反落し、前営業日比84円00銭安の5万3274円71銭だった。アドバンテストが日経平均の押し上げに作用した一方、米連邦公開市場委員会(FOMC)を経て米国での早期利下げへの思惑がやや後退したことや、米マイクロソフトの決算発表後の株安が投資家心理の重しになり、利益確定売りが優勢になった。
日経平均は小安く始まった後、一時300円超安に下げを拡大したが、前日に発表した決算が好感されたアドバンテストが1銘柄で日経平均を約450円押し上げ、プラスに転じる場面もあった。為替が前日の大引け時点に比べて円安方向だったことは、輸出株を支援した。
一方、東証プライム市場の値下がり銘柄数は7割となり、全般では上値の重さが意識された。FOMCでの政策金利据え置きは市場の想定内だった一方、連邦準備理事会(FRB)議長会見では労働市場の安定の兆しや堅調な経済への言及があり、早期の利下げ期待がやや後退した。
もっとも、市場では次期FRB議長の人選を巡ってハト派期待は根強いこともあり「米利下げを巡る思惑は入れ替わりやすい」(三木証券の北沢淳商品部投資情報課次長)との声も聞かれた。
アドバンテストは今期3度目となる業績予想の上方修正が好感されて急伸し、1銘柄で約450円、日経平均を押し上げた。一方、米マイクロソフトが決算発表後の時間外取引で売られ、東京エレクトロンなど半導体関連株では軟調な銘柄が目立った。
市場では、衆院選を通じた政権安定や、春闘での賃上げ、来期業績への期待など今後控えているとして「春先にかけて好材料は多く、株価収益率(PER)の拡大に目をつぶりながらの期待が先行するのではないか。調整局面では押し目買いが入りやすい」(北沢氏)との見方も聞かれた。
TOPIXは0.33%安の3523.65ポイントで午前の取引を終了した。東証プライム市場の売買代金は3兆8939億5700万円だった。東証33業種では、値上がりは輸送用機器や保険、海運など10業種、値下がりは非鉄金属や情報・通信、サービスなど23業種だった。
トヨタ自動車やファナックが堅調。アスクルは大幅高だった。一方、ニデックが軟調。ソフトバンクグループやフジクラはさえなかった。
東証プライム市場の騰落数は、値上がりが367銘柄(22%)、値下がりは1165銘柄(72%)、変わらずは66銘柄(4%)だった。
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