ニュース速報
ビジネス

対米投資「第1号案件」、ソフトバンクG絡むインフラ事業が最終候補に=関係筋

2026年01月19日(月)17時16分

写真はソフトバンクグループのロゴ。都内で2017年7月撮影。 REUTERS/Issei Kato

[東京 19日 ロ‍イター] - 日米関税合意に基づ‌く総額5500億ドル(約87兆円)の対米投融資を巡り、ソフトバンクグループ(SBG) が絡むデータセンター建設の大規模インフラプ‌ロジェクトが最終候補​に残っていることが分かった。米国による追加関税を機に合意した巨額投融資の「第1号案件」となる可能性がある。両政府は4月のトランプ米大統領訪中前に実現を目指す日米首脳会談を念頭に、‌最終調整を進める構えだ。

複数の日米関係筋が明らかにした。関係筋の一人は「米国に建設するデータセンターにSBGがインフラ面で参画するプロジェクトが有力候補になっている」と述べた。高市早苗首相の訪米を念頭に「なるべく早く第1号案件をまとめたい」とも語った。

別の関係筋によると、両政府や関係機関が参加する協議委員会では、SBGの案件を含み現時点で2―3のプロジェクトに絞って協​議が進んでいる。また別の関係筋はSBGの案件⁠について日本の国際協力銀行(JBIC)による融資を念頭に「日本の民間‍銀行とも協議が始まっている」と明らかにした。

SBGの案件が最終候補に残っていることについて、経済産業省は回答を控えた。SBGのコメントのコメントは現時点で得られていない。

両政府は昨年10月、トランプ氏の来日に合わ‍せて「日米間の投資に関する共同ファクトシート」を‍発出。‌エネルギーや人工知能(AI)など4分野21件の案件候補‍を公表した。その中でSBGが「大規模電力インフラ構築のための仕様、設計、調達、組立、統合、運用、メンテナンスを設計・開発」に関与する案件を示し、投融資は最大250億ドルを想定していると記載していた。

経産省によると日米⁠は昨年12月以降、投融資案件を絞り込むための協議委員会を計4回開催した。日本側からは同省のほか外務省、⁠財務省、JBIC、日本貿易保険(NEXI)、米側からは‍商務省、エネルギー省が参加。このうち2回には赤沢亮正経産相とラトニック米商務長官ら閣僚も出席した。

最終的には米側だけで構成す​る投資委員会による協議や、トランプ氏の判断を経る必要がある。前出の関係筋の1人は「どうなるか不透明な部分も残る」と語った。

(鬼原民幸、山崎牧子 取材協力:浦中美穂、小川悠介 編集:久保信博)

ロイター
Copyright (C) 2026 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

必要ならホルムズ海峡で護衛、1週間でイランに打撃 

ビジネス

ユーロ圏鉱工業生産、1月は前月比・前年比とも予想外

ワールド

トルコ船舶がホルムズ海峡通航、15隻のうちの1隻に

ビジネス

中国の2月新規融資、予想以上に前月から急減 需要低
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:教養としてのミュージカル入門
特集:教養としてのミュージカル入門
2026年3月17日号(3/10発売)

社会と時代を鮮烈に描き出すミュージカル。意外にポリティカルなエンタメの「魔力」を学ぶ

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」と言われる外国特派員の私が思うこと
  • 2
    職業別の収入に大変動......タクシー運転手・自動車整備は収入増、公認会計士・税理士は収入減
  • 3
    米軍も防ぎきれないイランのドローン攻撃──イラン製をモデルにした米国製ドローンを投入
  • 4
    ショーン・ペンは黙らない――「ウクライナへの裏切り…
  • 5
    世界の視線は中東から日本へ...企業主導で築くインド…
  • 6
    「イラン送りにすべき...」トランプ孫娘、警護隊引き…
  • 7
    「このままよりはマシだ」――なぜイランで米軍の攻撃…
  • 8
    「映画賞の世界は、はっきり言って地獄だ」――ショー…
  • 9
    2万歩でも疲れない? ディズニー・ユニバで足が痛く…
  • 10
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...…
  • 1
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 2
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...撮影はパパ
  • 3
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」と言われる外国特派員の私が思うこと
  • 4
    「このままよりはマシだ」――なぜイランで米軍の攻撃…
  • 5
    キャサリン皇太子妃、英連邦デー式典に出席...公開さ…
  • 6
    職業別の収入に大変動......タクシー運転手・自動車…
  • 7
    【長期戦はイラン有利】米側の体制転覆シナリオに暗…
  • 8
    日本の保護者は自分と同じ「大卒」の教員に敬意を示…
  • 9
    40年以上ぶり...イスラエル戦闘機「F-35I」が、イラ…
  • 10
    中国はイランを見捨てた? イランの「同盟国」だっ…
  • 1
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 2
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 3
    台湾侵攻「失敗」の大きすぎる代償
  • 4
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...…
  • 5
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからく…
  • 6
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医…
  • 7
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より…
  • 8
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」…
  • 9
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビ…
  • 10
    命は長し、働け女たち――88歳「働くばあさん」が説く…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中