ニュース速報
ビジネス

日銀、1月会合で政策金利維持の公算 経済・物価見通し引き上げへ 

2026年01月16日(金)13時35分

植田総裁。日銀本店で2025年12月撮影。REUTERS/Manami Yamada

Takahiko Wada

[東‍京 16日 ロイター] - 日銀は22―23日の金融政策‌決定会合で、政策金利を0.75%で据え置く公算が大きい。昨年12月の利上げの影響を見極めていく一方、経済・物‌価情勢に応じて利​上げを継続する方針を改めて示すとみられる。同時に議論する展望リポートでは、2026年度の経済・物価予測を引き上げる見通しだ。

日銀は昨年12月、11か月ぶりに政策金利を引き上げた。30年‌ぶりとなる0.75%への利上げが経済や物価、金融情勢にどのような影響を与えるか、現在は見極めている段階にある。見通し期間後半に基調的な物価上昇率が2%目標と整合的な水準になるとの見方を改めて示した上で、経済・物価情勢の改善に応じて引き続き政策金利を引き上げていく方針を維持するとみられる。

一方、2026年度の経済・物価見​通しは引き上げられる可能性が高い。政⁠府の経済対策に加え、海外経済の下振れリスク後退が‍経済にはプラスに働く。物価については、政府の物価高対策が生鮮食品を除く消費者物価指数(コアCPI)の伸び率縮小要因になるものの、昨秋以降の円安が物価を押し上げる。し‍っかりとした賃上げの継続が見込まれている‍ことも、‌物価を下支えする。

今回の展望リポート‍は12月に示した経済・物価の先行きのシナリオを具体的な数値で示すことが主眼になる。12月会合では、米国経済や関税政策の影響を巡る不確実性の後退で海外経済の先行き判断を引き上げるとともに、⁠成長鈍化で基調的な物価上昇率がいったん「伸び悩む」との記述を削除した。

衆院解散報道⁠を受けて、外為市場では円‍安が進行。日銀では、円安に伴う物価上昇リスクへの警戒が高まりつつあり、市場参加者が見込む半年程度に1回のペー​スより早いタイミングでの利上げが必要になる可能性もあるとの声が一部で出ている。日銀は市場動向などを会合直前まで見極めた上で、金融政策を最終判断する。

ロイター
Copyright (C) 2026 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

マレーシアGDP、第4四半期速報値は+5.7% 1

ビジネス

英BBC、ユーチューブ向け番組制作へ=FT

ワールド

ベネズエラ支援の用意、ハイパーインフレを懸念=IM

ワールド

立公新党「中道改革連合」と命名、衆院選で消費減税掲
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:総力特集 ベネズエラ攻撃
特集:総力特集 ベネズエラ攻撃
2026年1月20日号(1/14発売)

深夜の精密攻撃でマドゥロ大統領拘束に成功したトランプ米大統領の本当の狙いは?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    正気を失った?──トランプ、エプスタイン疑惑について野次られ「中指を立てる」!
  • 2
    【クイズ】韓国を抜いて1位に...世界で最も「出生率が低い」のはどこ?
  • 3
    世界初で日本独自、南鳥島沖で始まるレアアース泥試掘の重要性 日本発の希少資源採取技術は他にも
  • 4
    イランの体制転換は秒読み? イラン国民が「打倒ハ…
  • 5
    韓国『日本人無料』の光と影 ── 日韓首脳が「未来志向…
  • 6
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い…
  • 7
    年始早々軍事介入を行ったトランプ...強硬な外交で支…
  • 8
    母親「やり直しが必要かも」...「予想外の姿」で生ま…
  • 9
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になり…
  • 10
    日中関係悪化は日本の経済、企業にどれほどの影響を…
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 2
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した──台湾高官が分析
  • 3
    【クイズ】韓国を抜いて1位に...世界で最も「出生率が低い」のはどこ?
  • 4
    中国が投稿したアメリカをラップで風刺するAI動画を…
  • 5
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【202…
  • 6
    Netflix『ストレンジャー・シングス』最終シーズンへ…
  • 7
    正気を失った?──トランプ、エプスタイン疑惑につい…
  • 8
    母親が発見した「指先の謎の痣」が、1歳児の命を救っ…
  • 9
    世界初で日本独自、南鳥島沖で始まるレアアース泥試…
  • 10
    「高額すぎる...」ポケモンとレゴのコラボ商品に広が…
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 2
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 3
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「史上初の攻撃成功」の裏に、戦略的な「事前攻撃」
  • 4
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 5
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した─…
  • 6
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦…
  • 7
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【202…
  • 8
    「腸が弱ると全身が乱れる」...消化器専門医がすすめ…
  • 9
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
  • 10
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」は…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中