ニュース速報
ビジネス

テスラ11月米販売台数が4年ぶり低水準、低価格タイプ投入策も不発か

2025年12月12日(金)07時23分

写真はテスラのロゴ。7月23日撮影。REUTERS/Dado Ruvic

Abhirup Roy

[サンフランシスコ 11日 ロイター] - 米電気自動車(EV)大手テスラの11月の米国販売台数は、主力車の本格的低価格タイプ投入にもかかわらず、約4年ぶりの低水準に落ち込んだもようだ。コックス・オートモーティブの推計データをロイターが11日、独占的に入手して判明した。

トランプ政権が9月末にEV購入補助金を廃止して以来、米国のEV売上高は全般的にさえない状況が続いている。こうした中でテスラは10月、需要喚起のためにSUV(スポーツタイプ多目的車)「モデルY」と小型セダン「モデル3」について、従来の基本タイプよりも価格が約5000ドル安い「スタンダード」グレードを投入した。

11月はこのスタンダードが販売を支えると期待されたが、コックスのデータによると実際のテスラ車販売台数は前年同月の5万1513台から23%近く減少して3万9800台と、2022年1月以来の水準に沈んだ。

コックスのステファニー・バルデス・ストリーティー氏はロイターのインタビューで「購入補助金廃止後に販売をてこ入れしてくれると想定していたスタンダードへの需要が物足りなかったことがはっきりした。特にモデル3では、スタンダードが(従来タイプの)プレミアムの販売を奪う現象も起きている」と語った。

昨年初めて年間の納入台数が減少したテスラは、今年もマイナスになる見通し。完全な新型車の投入は電動ピックアップトラック「サイバートラック」が最後で、残りの車種はマイナーチェンジにとどまっている。

コックスのストリーティー氏は「複数のメーカーがより価格の低い車種投入を計画している来年、テスラは重大な課題に直面する」と指摘し、その打開策は完全な新型車の導入以外にないと付け加えた。

テスラは現在、モデルYのスタンダードでローンの金利を最低ゼロにするキャンペーンを展開中。アナリストや投資家は、納車開始からまだ1カ月余りでこうした動きが出てくるのは需要の弱さの表れだと受け止めている。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

日産自、パパンCFOが退任 後任はレオンディス氏

ビジネス

独輸出、1月は前月比-2.3% 24年5月以来の大

ワールド

インド、家計や自動車燃料にガス優先供給 中東危機で

ワールド

政府、17分野の61製品・技術を優先支援 半導体売
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:教養としてのミュージカル入門
特集:教養としてのミュージカル入門
2026年3月17日号(3/10発売)

社会と時代を鮮烈に描き出すミュージカル。意外にポリティカルなエンタメの「魔力」を学ぶ

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 2
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...撮影はパパ
  • 3
    「一日中見てられる...」元プロゴルファー女性の「目のやり場に困る」密着ウェア姿がネットを席巻
  • 4
    40年以上ぶり...イスラエル戦闘機「F-35I」が、イラ…
  • 5
    人間ダンサーを連れて「圧巻のパフォーマンス」...こ…
  • 6
    ダイヤモンドのような「ふくらはぎ」を鍛える最短ル…
  • 7
    ホルムズ海峡封鎖、石油危機より怖い「肥料ショック」
  • 8
    トランプも無視できない? イランで浮上した「危機管…
  • 9
    「巨大な水柱に飲み込まれる...」米海軍がインド洋で…
  • 10
    身長や外見も審査され、軍隊並みの訓練を受ける...中…
  • 1
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 2
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...撮影はパパ
  • 3
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビザの壁、会社都合の解雇、帰国後も続く苦境
  • 4
    イラン猛反撃、同士討ちまで起きる防空戦はいつまで…
  • 5
    縫いぐるみが相棒、孤独なサル「パンチくん」がバズ…
  • 6
    サファリ中の女性に悲劇...ライオンに「くわえ去られ…
  • 7
    【長期戦はイラン有利】米側の体制転覆シナリオに暗…
  • 8
    少子化に悩む韓国で出生率回復...昨年過去最大の伸び…
  • 9
    核合意寸前、米国がイラン攻撃に踏み切った理由
  • 10
    「死体を運んでる...」Google Earthで表示される「不…
  • 1
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 2
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 3
    台湾侵攻「失敗」の大きすぎる代償
  • 4
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 5
    イースター島の先住民から資源を略奪、島を「生きた…
  • 6
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...…
  • 7
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからく…
  • 8
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医…
  • 9
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より…
  • 10
    中国、パナマ運河の港湾喪失でパナマに報復──トラン…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中