日経平均は小幅反発、ソフトバンクGが上値抑える
写真は東京証券取引所。1月6日、東京で撮影。REUTERS/Issei Kato
[東京 25日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は小幅に反発し、前営業日比33円64銭高の4万8659円52銭で取引を終えた。国内連休中の米ハイテク株高を受けて、主力のハイテク株が底堅く推移する中、指数寄与度の高いソフトバンクグループの株価が9%超と大幅に下落し、日経平均の上値を抑えた。
ソフトバンクGは9.95%下落し、1銘柄で日経平均を333円程度押し下げた。米アルファベット傘下のグーグルの最新生成AI(人工知能)モデル「Gemini(ジェミニ)3」への好評価が意識され、ソフトバンクGが出資するオープンAIとの競争激化を警戒した売りが広がった。
ジェミニ3を巡っては、市場で「オープンAIのチャットGPTと比較して、より正確で新しい情報を提供することが確認されている。オープンAIは赤字が続いており、収益化を巡ってはジェミニが優れているとの見方もある」(アイザワ証券の坂瀬勝義市場情報部長)などの声が聞かれた。
そのほか主力株では、アドバンテストが4%超高、東京エレクトロンが3%超高。ファーストリテイリングも2%超高となった。エーザイ、住友電気工業はそれぞれ7%超、6%超上昇した。ソニーグループ、ディスコはさえなかった。
日経平均は寄り付きで487円高と心理的節目の4万9000円を回復したが、後場にマイナス圏に転落し、113円安の4万8511円で安値をつけた。AI相場を巡り楽観と悲観が交錯する中、ソフトバンクGが後場に下げを強めたほか、日中関係の緊張感の高まりなども相場の重しとなった。安値を付けた後は前営業日終値を挟んでの値動きが続いた。
市場では「日経平均は当面ソフトバンクGの株価に左右され、NT倍率も下落する局面が続きそうだ」(国内証券ストラテジスト)との声も聞かれた。
TOPIXは続落し0.21%安の3290.89ポイントで取引を終えた。東証プライム市場指数は前営業日比0.21%安の1694.48ポイントだった。プライム市場の売買代金は6兆1958億3200万円だった。
東証33業種では、値上がりは非鉄金属、鉱業、医薬品、パルプ・紙など20業種、値下がりは情報・通信、保険、空運など13業種となった。
新興株式市場は、東証グロース市場250指数が1.93%安の667.31ポイントと、3日ぶりに反落した。
東証プライム市場の騰落数は、値上がりが772銘柄(47%)、値下がりは787銘柄(48%)、変わらずは53銘柄(3%)だった。
終値 前日比 寄り付き 安値/高値
日経平均 48659. +33.64 49113. 48,511.95─49,182
52 82 .32
TOPIX 3290.8 -6.84 3318.2 3,279.90─3,322.0
9 2 2
プライム市場指数 1694.4 -3.49 1709.9 1,688.95─1,710.2
8 9 9
スタンダード市場指数 1478.2 -1.30 1487.0 1,475.57─1,488.1
2 0 0
グロース市場指数 874.94 -13.92 893.54 873.84─893.54
グロース250指数 667.31 -13.12 683.94 666.42─683.94
東証出来高(万株) 245859 東証売買代金(億円) 61958.
32





