ニュース速報
ビジネス

日経平均は4日続落、米エヌビディア決算控え売買交錯 

2025年11月19日(水)16時01分

 11月19日 東京株式市場で日経平均は4日続落し、前営業日比165円28銭安の4万8537円70銭で取引を終えた。写真は2020年10月、東京証券取引所で撮影(2025年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)

Hiroko Hamada

[東京 19日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は4日続落し、前営業日比165円28銭安の4万8537円70銭で取引を終えた。米半導体大手エヌビディアの決算発表を日本時間の20日早朝に控える中、売り買いが交錯し、指数は不安定な動きが続いた。一方、内需株の一角は底堅く推移した。

日経平均は前営業日比119円高でスタートした後、マイナス転換し、一時467円安の4万8235円30銭まで下落する場面があった。売りが一服した後はプラス転換したが、後場も不安定な値動きは続き、プラス圏とマイナス圏を行ったり来たりした。取引終盤にかけては一段と様子見姿勢が強まり、4万8600円台を軸にもみ合う展開が続いた。

物色面では、中国政府が日本産水産物の輸入を停止すると日本政府に通達したことが分かったと共同通信が午後に報じ、水産関連株が軟調だった。

マーケット参加者の関心は、米エヌビディア決算に集中している。三菱UFJeスマート証券のチーフストラテジスト・河合達憲氏は、イベント前に半導体株の調整が進んだ分、「市場予想を上振れたり、市場予想並みの内容だったとしても、買い戻しが進む可能性はあるだろう」と指摘する。半導体株が大きく上昇すれば、日経平均も値幅を伴って反発するとみられる。ただ、市場予想を大きく下回った場合は売りが継続するリスクもあり、注意が必要だという。

目先の日経平均は、ハイテク株の動向に左右される面が大きいものの、「業績予想を上方修正し下期への業績改善期待が強い銘柄を中心に、しっかりした展開が続くのではないか」(河合氏)との指摘があった。

TOPIXは0.17%安の3245.58ポイントで取引を終了。プライム市場指数は0.17%安の1671.35ポイントだった。東証プライム市場の売買代金は6兆5429億2000万円だった。東証33業種では、石油・石炭製品、小売、不動産など16業種が値上がり。機械、金属製品、水産・農林など17業種が値下がりした。

新興株式市場は、東証グロース市場250指数が0.8%安の674.56ポイントと、小幅に5日続落した。

個別では、指数寄与度の大きいソフトバンクグループが小幅高、東京エレクトロン、アドバンテスト、フジクラが値下がり。キオクシアホールディングスは大幅高だった。

一方、内需株の一角は底堅く、イオン、東宝、丸井グループなどが堅調だった。

プライム市場の騰落数は、値上がり670銘柄(41%)に対し、値下がりが872銘柄(54%)、変わらずが71銘柄(4%)だった。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

英CPI、10月3.6%に鈍化 12月利下げ観測

ビジネス

エア・インディア、中国・新疆ウイグル自治区上空の飛

ビジネス

東京海上、純利益予想を下方修正 外貨間為替影響やア

ビジネス

農林中金、4ー9月期の純利益846億円 会社予想上
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:世界も「老害」戦争
特集:世界も「老害」戦争
2025年11月25日号(11/18発売)

アメリカもヨーロッパも高齢化が進み、未来を担う若者が「犠牲」に

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR動画撮影で「大失態」、遺跡を破壊する「衝撃映像」にSNS震撼
  • 2
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 3
    「ゲームそのまま...」実写版『ゼルダの伝説』の撮影風景がSNSで話題に、「再現度が高すぎる」とファン興奮
  • 4
    マイケル・J・フォックスが新著で初めて語る、40年目…
  • 5
    「まじかよ...」母親にヘアカットを頼んだ25歳女性、…
  • 6
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 7
    報じられなかった中国人の「美談」
  • 8
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
  • 9
    「これは侮辱だ」ディズニー、生成AI使用の「衝撃宣…
  • 10
    「嘘つき」「極右」 嫌われる参政党が、それでも熱狂…
  • 1
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 2
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後」の橋が崩落する瞬間を捉えた「衝撃映像」に広がる疑念
  • 3
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披露目会で「情けない大失態」...「衝撃映像」がSNSで拡散
  • 4
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
  • 5
    「死ぬかと思った...」寿司を喉につまらせた女性を前…
  • 6
    【銘柄】ソニーグループとソニーFG...分離上場で生ま…
  • 7
    【写真・動画】「全身が脳」の生物の神経系とその生態
  • 8
    筋肉の正体は「ホルモン」だった...テストステロン濃…
  • 9
    「ゲームそのまま...」実写版『ゼルダの伝説』の撮影…
  • 10
    「イケメンすぎる」...飲酒運転で捕まった男性の「逮…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    東京がニューヨークを上回り「世界最大の経済都市」に...日本からは、もう1都市圏がトップ10入り
  • 3
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 4
    一瞬にして「巨大な橋が消えた」...中国・「完成直後…
  • 5
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
  • 6
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 7
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 8
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 9
    まるで老人...ロシア初の「AIヒト型ロボット」がお披…
  • 10
    「999段の階段」を落下...中国・自動車メーカーがPR…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中