ニュース速報
ビジネス

日経平均は反落、AI関連中心に下押し 物色に広がりも

2025年11月07日(金)16時31分

写真は東京証券取引所。2018年10月、東京で撮影。REUTERS/Issei Kato

[東京 7日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は反落し、前営業日比607円31銭安の5万0276円37銭で取引を終えた。寄与度の高い人工知能(AI)関連株が主導して一時1000円超安に下げ幅を拡大した。一方、好決算銘柄を手掛かりにした売買は活発。物色の広がりも意識され、大引けにかけて下げ幅を縮小した。

日経平均は売りが先行し、一時1243円安の4万9640円56銭に下げ幅を拡大した。AI関連のアドバンテストやソフトバンクグループ、東京エレクトロンの3銘柄で日経平均を約660円押し下げた。

東証プライム市場では値上がり銘柄数が5割を超え、値下がりの約4割を上回った。市場では「物色が広がっており、地合い自体は悪くない」(三木証券の北沢淳商品部投資情報課次長)との見方が聞かれた。株高を主導してきた大型株が0.7%安となった一方、中小型株の下落率は0.1-0.2%程度と相対的に小幅だった。

一方、日経平均の株価収益率(PER)は19倍台で高止まりし、200日移動平均線からの上方乖離は買われすぎを示唆する20%を超えている。過熱感はくすぶっており「いつ高値から1割超調整してもおかしくなく、常に念頭に置いておく必要がある」(北沢氏)との声もあった。

TOPIXは0.44%安の3298.85ポイントで取引を終えた。東証プライム市場指数は前営業日比0.44%安の1698.79ポイントだった。プライム市場の売買代金は6兆9948億0100万円だった。東証33業種では、値上がりはサービスや海運、鉄鋼など16業種、値下がりは非鉄金属や電気機器、機械など17業種だった。        決算などを手掛かりにした物色は活発。リクルートホールディングスは急伸し16%高。午後に決算を発表したマツダはプラスに転じた。フジクラは決算を手掛かりに買い戻される場面があった。一方、太陽誘電や味の素はストップ安をつけ、ロームは13%安だった。        

新興株式市場は、東証グロース市場250指数が0.32%安の700.84ポイントと4日続落した。        

東証プライム市場の騰落数は、値上がりが874銘柄(54%)、値下がりは682銘柄(42%)、変わらずは58銘柄(3%)だった。

  終値 前日比 寄り付き   安値/高値  

 

日経平均 50276.37 -607.31 50524. 49,640.56─50,642

  31 .79

TOPIX 3298.85  -14.6 3295.0 3,268.97─3,304.8

8 9

プライム指数 1698.79  -7.57 1696.5 1,683.40─1,701.6

9

スタンダード指数 1472.46  -7.7 1474.1 1,465.31─1,474.8

5 3

グロース指数 913.19  -2.91 911.5 907.37─917.59

グロース250指数 700.84  -2.22 699.42 695.86─704.57

東証出来高(万株) 255210  東証売買代金(億円) 69948.  

01

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

再送-TOPIX採用企業は今期6.6%減益予想、先

ワールド

焦点:シリア暫定大統領、反体制派から文民政府への脱

ワールド

台湾輸出、10月はAI好調で約16年ぶり大幅増 対

ワールド

韓国当局者、原潜は国内で建造 燃料を米国から調達の
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:高市早苗研究
特集:高市早苗研究
2025年11月 4日/2025年11月11日号(10/28発売)

課題だらけの日本の政治・経済・外交を初の女性首相はこう変える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 2
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎の存在」がSNSで話題に、その正体とは?
  • 3
    「遺体は原型をとどめていなかった」 韓国に憧れた2人の若者...最悪の勘違いと、残酷すぎた結末
  • 4
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」は…
  • 5
    「これは困るよ...」結婚式当日にフォトグラファーの…
  • 6
    虹に「極限まで近づく」とどう見える?...小型機パイ…
  • 7
    クマと遭遇したら何をすべきか――北海道80年の記録が…
  • 8
    NY市長に「社会主義」候補当選、マムダニ・ショック…
  • 9
    「なんだコイツ!」網戸の工事中に「まさかの巨大生…
  • 10
    なぜユダヤ系住民の約半数まで、マムダニ氏を支持し…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎の存在」がSNSで話題に、その正体とは?
  • 3
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読み方は?
  • 4
    9歳女児が行方不明...失踪直前、防犯カメラに映った…
  • 5
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
  • 6
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 7
    「日本のあの観光地」が世界2位...エクスペディア「…
  • 8
    だまされやすい詐欺メールTOP3を専門家が解説
  • 9
    虹に「極限まで近づく」とどう見える?...小型機パイ…
  • 10
    【クイズ】1位は「蚊」...世界で「2番目に」人間を殺…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 5
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になり…
  • 6
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 7
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな…
  • 8
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 9
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
  • 10
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中