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台湾輸出、10月はAI好調で約16年ぶり大幅増 対米輸出144%増

2025年11月07日(金)18時53分

2025年4月、台湾の基隆港で撮影。コンテナとクレーンが見られる。REUTERS/Ann Wang

Faith Hung Emily Chan

[台北 7日 ロイター] - 台湾の10月の輸出は、半導体や人工知能(AI)関連需要の急拡大を背景に前年比49.7%増の618億ドルとなり、過去最高を更新した。

伸び率としても2010年5月(57.7%増)以来およそ16年ぶりの高水準だった。米国の関税の影響を相殺した。

台湾経済部が7日発表した。ロイターがまとめたエコノミスト予想(31.6%増)を大きく上回り、前年比でのプラスは24カ月連続となった。

経済部は声明で、AIや高性能コンピューティング用途の需要拡大に加え、西側諸国の年末商戦入りが追い風となるとし、輸出の勢いは今後も続くとの見方を示した。同部は2025年の輸出総額を前年比30%増の6000億ドルと見込んでいる。

一方で、米国の関税政策の行方や地政学的リスクなど、世界経済の先行きには依然として不透明感があるため、慎重な観察が必要とも指摘した。

経済部は11月の輸出が前年比35─40%増になるとの見通しを示した。

10月は、対米輸出が前年比144.3%増の211億3500万ドルに急増した一方、対中輸出は3.2%増にとどまった。

品目別では、電子部品の輸出が27.7%増の211億6000万ドル、うち半導体が29.2%増だった。

輸入は14.6%増の322億2000万ドルと、市場予想(25.3%増)を下回った。

ロイター
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