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英建設業PMI、10月は44.1 5年超ぶり低水準

2025年11月06日(木)19時51分

2025年9月23日、カナリー・ワーフの高層ビルを臨む。REUTERS/Toby Melville

[ロンドン 6日 ロイター] - S&Pグローバルがまとめた10月の英建設業購買担当者景気指数(PMI)は44.1と、5年超ぶりの低水準を記録した。需要低迷に加え予算案を巡る不透明感が影響し、土木関連活動が新型コロナ危機以降で最低となった。

9月の46.2から低下し、ロイターがまとめた予想(46.7)も下回った。

土木関連活動を示す指数はコロナ禍のロックダウン(都市封鎖)で建設作業が止まった2020年5月以来の低水準となった。住宅関連活動指数は43.6と2月以来の低水準だった。一方、商業施設関連活動指数は50をやや下回る水準にとどまった。

S&Pグローバル・マーケット・インテリジェンスの経済担当ディレクター、ティム・ムーア氏は「作業量の減少は顧客のリスク回避や意思決定の遅れが主因との見方が広がっており、新規プロジェクトの着工が想定より遅れる一因となった」と述べた。

また「政治・経済の不確実性の高まりによる需要の弱さを背景に、原材料購入を示す指数が20年5月以来の低水準となった」と指摘した。

10月は新規受注の減少が加速し、企業は政治・経済の不確実性に伴う需要の弱さや着工遅れを理由に挙げた。業務量の減少と人件費の上昇で人員削減のペースも加速し、雇用指数は20年8月以来の低水準を記録した。

一方、投入コスト指数は1年ぶりの低水準となった。今後12カ月の事業見通しを示す指数は、金利低下観測もあって7月以来の高水準に改善した。

サービス、製造、建設の3部門を合わせた総合PMIは、9月の49.7から51.4へ上昇した。

ロイター
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