HSBC、第3四半期税引き前利益14%減 訴訟関連の引当金響く
10月28日 英金融大手HSBCホールディングスが28日発表した第3・四半期決算は、税引き前利益が14%減少した。写真はHSBCのロゴ。8月19日、シドニーで撮影(2025年 ロイター/Hollie Adams)
Selena Li Lawrence White
[香港/ロンドン 28日 ロイター] - 英金融大手HSBCホールディングスが28日発表した第3・四半期決算は、税引き前利益が14%減少した。金融詐欺事件で服役中に死去したバーナード・マドフ元受刑者のねずみ講に関連した訴訟で一部敗訴したことを受け、11億ドルの引当金を計上したことが響いた。
一方、香港や英国など主要市場の政策金利に対する楽観的な見方を反映し、2025年の純金利収入を430億ドルと見込み、6月時点の約420億ドルから予想を上方修正した。
ジョルジュ・エレデリー最高経営責任者(CEO)は声明の中で、「過去の問題に関連する引当金を計上したにもかかわらず、HSBCの戦略実行の意図が業績に反映されている」と強調した。
第3・四半期の税引き前利益は73億ドル。HSBCがまとめたアナリストのコンセンサス予想によると、27日に引当金計上に関する報道が出る前の時点で、76億6000万ドルが見込まれていた。





