ハイネケンが新戦略発表、30年まで1桁台半ばの増収目指す

　１０月２３日、オランダのビール大手ハイネケンは、今後５年間の戦略を更新し、２０３０年まで毎年「１桁台半ば」のオーガニック純売上高成長率と、それを上回る利益の伸びを目指すと発表した。写真は同社のビール瓶。２０２４年１０月、ボスニア・ヘルツェゴビナのサラエボ市で撮影（２０２５年　ロイター/Dado Ruvic）

Emma Rumney

［セビリア（スペイン）　２３日　ロイター］ - オランダのビール大手ハイネケンは２３日、今後５年間の戦略を更新し、２０３０年まで毎年「１桁台半ば」のオーガニック純売上高成長率と、それを上回る利益の伸びを目指すと発表した。

新戦略ではターゲットを絞った買収を含め、１７の市場で事業拡大に注力する。一方で、必要に応じて事業売却も検討するとした。

オーガニック営業利益が売上高の伸びを上回り、１株当たり利益の伸びも売上高と同程度かそれ以上になると見込む。さらに、フリーキャッシュフローのコンバージョン率で９０％以上を目指す。

また年間最大５億ユーロ（５億８３１０万ドル）の経費削減目標が、利益の押し上げに寄与するとの見通しを示した。

ハイネケンの株価は年初来で約３％の上昇にとどまる一方、同業のＡＢインベブは約１０％、カールスバーグは約15％上昇している。