香港不動産ロードキング、オフショア債務全額払い停止へ 再編検討

8月14日 香港の不動産開発会社ロード・キング・インフラストラクチャー(路勁基建)は14日、オフショア債務について、全額の支払いを停止し、再編を検討すると発表した。写真は2024年2月、香港で撮影(2025年 ロイター/Tyrone Siu)
[14日 ロイター] - 香港の不動産開発会社ロード・キング・インフラストラクチャー(路勁基建)は14日、オフショア債務について、全額の支払いを停止し、再編を検討すると発表した。
同社は小規模不動産開発業者で収益の大半を中国本土から得ている。2029年満期債の利息1130万ドルの支払いができず30日間の猶予期間に入っていたが、12日の期限を過ぎても支払いを行わなかったためデフォルト(債務不履行)が確定した。香港の不動産業者のデフォルトは21年に中国の不動産危機が始まって以来初めてとなる。
発表を受けてロード・キングの株価は10.1%急落した。デュレーション・ファイナンスのデータによると、同社の28年満期債は額面1ドル当たり0.23688ドルの買い気配となり、前日の0.254ドルから下落した。
ロード・キングは14日の提出書類で、銀行融資と債券を含むオフショア債務が15億1000万ドル、延滞利息が2260万ドルに達したと明らかにした。
同社は「グループが直面している課題を踏まえ、当社は全ての債権者およびその他の利害関係者の利益のために、会社の長期的な将来を確保すべく、現在の状況に対する包括的な解決策を直ちに検討すべきだと判断した」と説明した。