米マクドナルド、27年までにAI投資倍増へ=幹部

米ファストフードチェーン大手マクドナルドは2027年までに人工知能(AI)向け投資を倍増する計画だ。写真は2024年2月、インドのムンバイで撮影(2025年 ロイター/Francis Mascarenhas)
Rishika Sadam
[ハイデラバード 1日 ロイター] - 米ファストフードチェーン大手マクドナルドは2027年までに人工知能(AI)向け投資を倍増する計画だ。またインドをデータガバナンス、エンジニアリング、プラットフォームアーキテクチャーを手がける主要拠点に位置付ける。グローバル・ビジネス・サービス業務の責任者デシャン・カイラ氏が1日、インド南部のハイデラバードで開催されたイベント会場で明らかにした。
カイラ氏は「まだ初期段階のため、具体的な投資額を明言するのは難しい」と述べた。
マクドナルドは1996年にインドに進出した。全土で数百店舗を展開しており、最近ハイデラバードにグローバルオフィスを設立。米国外で最大の拠点にすることを目指している。
技術担当幹部によると、マクドナルドは400店舗でAIを活用して注文を確認し、顧客に手渡す前に間違いを未然に防ぐ取り組みを進めており、これを2027年までに世界中の4万店舗に拡大する計画だ。
またカイラ氏は、AIツールを活用して売り上げ予測、価格設定、商品評価を行うとともに、全ての国で利用できるパーソナライズされたアプリの開発を進めていると説明。インドではAIチームの構築に軸足を置くが、支出は人員増強ではなく、主に技術やツール開発に向けるという。