NY市場サマリー(1日)ドル・株価急落、利回り急低下
[1日 ロイター] -
<為替> 7月の米雇用統計が予想を下回ったことを受けドルが主要通貨に対して下落した。対円では一時150.91円と、3月28日以来の高値を付けたものの、その後は147円台に急落。市場では米連邦準備理事会(FRB)が年内に何回の利下げを行うか見極めようとする動きが出ている。
労働省が発表した7月の雇用統計では、非農業部門雇用者数の増加数が7万3000人と予想の11万人に届かなかったほか、過去2カ月分の雇用者数も下方修正され、労働市場が急激に悪化している可能性が示された。
FRBが午後遅くにクグラー理事が8日付で退任すると発表したことを受け、ドルは下げ幅を拡大した。クグラー氏は今週の連邦公開市場委員会(FOMC)を欠席。任期は来年1月までだった。
終盤の取引で主要通貨に対するドル指数は1.23%安の98.80。
ドル/円は2.23%安の147.37円。
ユーロ/ドルは1.37%高の1.1571ドル。ただ一時は1.1389ドルまで下落し、6月10日以来の安値を付けていた。
FRBは今週開いたFOMCで金利据え置きを決定。利下げを急がない姿勢を改めて示した。ただ、雇用統計が軟調だったことで利下げ観測が高まり、市場が見込む年末までの利下げ幅は現在0.63%ポイントと、前日の約0.34%ポイントから拡大。FRBが利下げを再開するのは9月との予想が大勢になっている。
FRBが9月16─17日の次回FOMCで利下げに踏み切るかは、9月5日に労働省が発表する8月の雇用統計次第になる。
暗号資産(仮想通貨)のビットコインは2.65%安の11万3432ドル。
NY外為市場:[USD/J]
<債券> 国債利回りが急低下した。1日発表された米雇用統計は雇用者数の伸びが予想以上に鈍化し、連邦準備理事会(FRB)が9月に利下げを再開する可能性が高まった。
FRBの金融政策に敏感な2年債利回りは24.1ベーシスポイント(bp)低下し、3.710%を付けた。1日としては2年ぶりの大幅な下げとなる勢い。利回りは6月30日以来の低水準を付けた。
指標となる10年債利回りも一時5週間ぶりの水準に低下。終盤の取引では13.4bp低下の4.223%と、1日の下げは4月初旬以来の大きさとなる見通し。
7月の雇用統計によると、非農業部門雇用者数は7万3000人増加した。伸びは予想以上に鈍化したほか、過去2カ月分の雇用者数も計25万8000人下方修正され、労働市場の急激な悪化を示した。失業率は4.2%で、6月の4.1%から上昇した。
2・10年債利回り格差は51.2bpに拡大。雇用統計を受け、7月23日以来の高水準となる52.6bpを付ける場面もあった。
CMEのフェドウオッチによると、9月の利下げ確率は81%。前日終盤は38%程度だった。
また、7月のISM製造業購買担当者景気指数(PMI)が5カ月連続で拡大・縮小の分岐点となる50を下回ったことも、利回り押し下げに寄与した。
トランプ米大統領は7月31日、69の貿易相手国・地域からの輸入品に10─41%の相互関税を課す大統領令に署名したものの、債券相場での反応は限られた。
米金融・債券市場:[US/BJ]
<株式> 急落し、ダウ工業株30種は542ドル安で取引を終えた。トランプ米大統領が前日に多くの貿易相手国・地域に対する相互関税を課す大統領令に署名したことのほか、朝方発表された7月の米雇用統計で労働市場の減速が示唆されたことで売り圧力が高まった。アマゾン・ドット・コムの売りがかさんだことも重石になった。
労働省が朝方発表した7月の雇用統計は、非農業部門雇用者数の増加数が7万3000人と予想の11万人に届かなかったほか、過去2カ月分の雇用者数も下方修正。労働市場が急激に悪化している可能性が示され、米連邦準備理事会(FRB)は9月の次回会合で利下げ再開に踏み切るとの観測が高まった。
この日発表の他の経済指標では、米供給管理協会(ISM)の7月の製造業購買担当者景気指数(PMI)が48.0と、前月の49.0から低下し、5カ月連続で拡大・縮小の分岐点となる50を下回った。
CMEフェドウオッチによると、FRBが9月の会合で少なくとも0.25%ポイントの利下げを決定する確率は86.5%。前日の37.7%から上昇した。
先行き不透明感が高まる中、金融市場の恐怖指数として知られるCBOEボラティリティ指数は3.66ポイント上昇の20.38で終了。6月20日以来の高水準で取引を終えた。
個別銘柄では、アマゾン・ドット・コムが8.3%安。前日発表した第3・四半期の売上高見通しは市場予想を上回ったものの、クラウドコンピューティング部門「アマゾン・ウェブ・サービス(AWS)」が見劣りした。
アマゾンが重石となり、一般消費財指数は約3.6%下落。S&P500の主要11セクター中で最も大きく下落した。
アップルは2.5%安。前日に発表した四半期決算は売上高と利益が共に市場予想を大きく上回ったものの、ティム・クック最高経営責任者(CEO)が関税コストが7─9月に11億ドルに拡大するとの見通しを示したことが嫌気された。
米国株式市場:[.NJP]
<金先物> 低調な米雇用統計を背景に連邦準備制度理事会(FRB)による利下げ観測が広がる中、大幅反発した。中心限月12月物の清算値(終値に相当)は前日比51.20ドル(1.53%)高の1オンス=3399.80ドル。これは中心限月の清算値ベースで7月22日以来、10日ぶりの高値水準となった。
FRBによる年内利下げ再開が意識され、米長期金利は急低下。利子の付かない資産である金の投資妙味が強まる中、相場は早い段階で、一時3400ドルの大台に乗せた。外国為替市場ではドル安・ユーロ高が進行。ドル建てで取引される金の割安感も金の買いを後押しした。
トランプ米大統領は前日、69の貿易相手国・地域からの輸入品に10─41%の相互関税を課す大統領令に署名。世界の通商を巡る懸念が改めて広がっていることも、安全資産としての金の支援要因になっているもようだ。
NY貴金属:[GOL/XJ]
<米原油先物> 低調な米雇用統計と石油輸出国機構(OPEC)プラスの増産懸念を背景に、続落した。米国産標準油種WTIの中心限月9月物の清算値(終値に相当)は、前日比1.93ドル(2.79%)安の1バレル=67.33ドル。10月物は2.00ドル安の66.20ドル。
雇用統計を受け、景気減速とエネルギー需要の鈍化懸念が強まり、売りが活発化した。
ロイター通信は、OPEC加盟国とロシアなど非加盟産油国で構成する「OPECプラス」が早ければ3日にも、有志8カ国による自主減産分を一段と縮小し、9月の産油量を日量54万8000バレル増やす方針を決定する可能性が高いと報じた。ただ、増産規模を巡る議論は続いており、これを下回る可能性もあるという。
NYMEXエネルギー:[CR/USJ]
ドル/円 NY終値 147.36/147.39
始値 150.36
高値 150.59
安値 147.3
ユーロ/ドル NY終値 1.1584/1.1587
始値 1.1412
高値 1.1597
安値 1.1392
米東部時間
30年債(指標銘柄) 17時05分 98*28.00 4.8211%
前営業日終値 97*28.50 4.8850%
10年債(指標銘柄) 17時05分 100*08.50 4.2159%
前営業日終値 99*04.00 4.3600%
5年債(指標銘柄) 17時05分 100*17.25 3.7554%
前営業日終値 99*19.75 3.9600%
2年債(指標銘柄) 17時05分 100*11.88 3.6796%
前営業日終値 99*27.38 3.9510%
終値 前日比 %
ダウ工業株30種 43588.58 -542.40 -1.23
前営業日終値 44130.98
ナスダック総合 20650.13 -472.32 -2.24
前営業日終値 21122.45
S&P総合500種 6238.01 -101.38 -1.60
前営業日終値 6339.39
COMEX金 12月限 3399.8 +51.2
前営業日終値 3348.6
COMEX銀 9月限 3692.9 +21.7
前営業日終値 3671.2
北海ブレント 10月限 69.67 ‐2.03
前営業日終値 71.70
米WTI先物 9月限 67.33 ‐1.93
前営業日終値 69.26
CRB商品指数 295.2807 ‐4.4945
前営業日終値 299.7752
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