インド自動車が生産停止危機、中国の永久磁石輸出規制で

中国政府がトランプ米大統領の高関税政策に対抗しレアアース(希土類)輸出を世界的に規制したことがインドの自動車生産に波及し、早ければ月内にも生産停止に追い込まれる可能性があることが分かった。写真は2023年9月、インド北部ハリヤナ州にあるマルチ・スズキの工場で撮影(2025年 ロイター/Anushree Fadnavis)
[ニューデリー 28日 ロイター] - 中国政府がトランプ米大統領の高関税政策に対抗しレアアース(希土類)輸出を世界的に規制したことがインドの自動車生産に波及し、早ければ月内にも生産停止に追い込まれる可能性があることが分かった。
ロイターはインド自動車工業会(SIAM)が商工省に緊急対応を申し入れた非公開文書を入手し、大手メーカー経営陣らにも取材。世界第3位の自動車市場を襲う生産危機の実態が明らかになった。
SIAMはモディ政権に中国政府への働きかけを要請。輸出規制が速やかに緩和されるよう求めている。
中国政府が輸出規制しているのは希土類を使用した「永久磁石(レアアースマグネット)」。電気自動車(EV)向けモーターに不可欠な部品で、エンジン車のパワーウインドーやオーディオスピーカーなどにも使われる。
SIAMによると、インド向け永久磁石は4月4日以降、中国の港に留め置かれている。自動車業界として引き取りを求めてモディ政権に支援の関与を要請していた。
今月19日、SIAMと、国内最大手でスズキ子会社マルチ・スズキや、マヒンドラ・アンド・マヒンドラ、タタ・モーターズの大手3社首脳らが同省の複数高官と協議の場を持った。
その際にSIAMとして提出した文書によると、国内部品メーカーの永久磁石在庫が今月末までに枯渇するとみられ「5月末から6月初めにかけ、自動車産業の生産は完全に停止する見通しだ」という。
中国は永久磁石生産者の一部に輸出を承認済みで、この中にはドイツのフォルクスワーゲン(VW)に輸出する生産者も含まれる。ただ、大手3社の首脳らは匿名を条件に、中国とインドの緊張関係が、インド向け輸出の迅速承認の障害になりかねないとの懸念を示した。
SIAMは、インド自動車部品工業会(ACMA)とともに政府に別途文書で業界の窮状を既に報告している。そこでは「車両生産に占める永久磁石の輸入コストは微々たるものだが、部品1つが不足するだけで車両生産が不可能になるリスクがある」と指摘している。
インド自動車業界の推計によると、2024年度(24年4月―25年3月)の永久磁石輸入は計460トンに上り、中国からの輸入が多くを占めた。今年の輸入見通しは計700トン(3000万ドル相当)という。
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