中国ＢＹＤブラジル新工場、来年末までに「完全に機能」＝州労働長官

　５月１２日、中国電気自動車(ＥＶ)大手の比亜迪（ＢＹＤ） のブラジル北東部バイア州に位置する新工場について、同州のアウグスト・バスコンセロス労働長官は、２０２６年１２月までに完全に機能するとの見通しを示した。写真は１月、バイア州カマカリにある同社の工場で撮影（２０２５年　ロイター/Joa Souza）

[リオデジャネイロ １２日 ロイター] - 中国電気自動車(ＥＶ)大手の比亜迪（ＢＹＤ） のブラジル北東部バイア州に位置する新工場について、同州のアウグスト・バスコンセロス労働長官は、２０２６年１２月までに完全に機能するとの見通しを示した。同工場を巡っては、昨年１２月に作業現場での強制労働が発覚したことを受けて捜査が行われたため操業が遅れている。

バスコンセロス氏は年末までに、同工場で半完成キットからの生産を開始する見込みだとし、「新たなスケジュールでは２０２６年末までに工場は完全に操業し、１万人の雇用が創出される」と述べた。

ＢＹＤは声明で、ブラジルで最も売れているモデルの現地生産を進めることで、工場の稼働率を高めることを目指し、年内に車両の組み立てを開始すると発表した。

同社１月のプレスリリースによると、ブラジルの２０２４年の販売台数は７万６７１３台と、前年の１万７９３７台から約３２８％増えた。

ブラジルはＢＹＤにとって最大の国外市場。このプロジェクトでは、かつて米自動車大手フォード・モーターが所有していた工場をＥＶ生産能力年間１５万台の製造施設に改修する。