AESCのEV電池工場建設、英政府が資金調達支援

5月9日、英政府は、AESCがイングランド北部のサンダーランドに電気自動車(EV)用バッテリー工場を建設する計画に関し、総額10億ポンド(13億3000万ドル)の資金調達支援計画を発表した。 写真は、リーブス財務相。4月24日、ワシントンで撮影(2025年 ロイター/Elizabeth Frantz)
[ロンドン 9日 ロイター] - 英政府は9日、AESCがイングランド北部のサンダーランドに電気自動車(EV)用バッテリー工場を建設する計画に関し、総額10億ポンド(13億3000万ドル)の資金調達支援計画を発表した。
新工場は年間最大10万台のEVにバッテリーを供給する能力を持つ見込みで、現在の供給能力の6倍に相当する。
リーブス財務相は声明で「われわれは国内産業の強靱(きょうじん)性を高め、成長を促すために、より一層迅速に行動する」と述べた。「サンダーランドへのこの投資は技術革新を推進し、より持続可能な交通機関への移行を加速させるだけでなく、強く求められている質の高い、高賃金の雇用も創出するだろう」と指摘した。
声明によると、スタンダード・チャータード、HSBC、SMBCグループ、ソシエテ・ジェネラル、BBVAなどによる6億8000万ポンドの融資を実現するために、英ナショナル・ウェルス・ファンド(NWF)と英国輸出信用保証局(UKEF)が金融保証を提供する。この資金は工場の建設と運営に充てられる。残りの3億2000万ポンドは、AESCの自己資本と民間からの資金調達で賄われる。