仏製造業PMI、4月改定値は48.7 23年1月以来の高水準

S&Pグローバルがまとめた4月のフランスのHCOB製造業購買担当者景気指数(PMI)改定値は48.7と、 2023年1月以来の高水準となった。写真は、フランス南西部の工場設備。2024年4月、フランスのベルジュラックで代表撮影(2025年 ロイター)
[パリ 2日 ロイター] - S&Pグローバルがまとめた4月のフランスのHCOB製造業購買担当者景気指数(PMI)改定値は48.7と、 2023年1月以来の高水準となった。生産が約3年ぶりに拡大した。
速報値の48.2から上方修正され、3月の48.5を上回った。
ハンブルク商業銀行のエコノミスト、ヨナス・フェルドフーゼン氏は、「国内外の受注は依然として減少しているが、減少ペースは大幅に鈍化している。これは、製造業の基調的な回復を示唆している可能性がある」と分析した。
同氏は「米国の関税はフランスの製造業に悪影響を及ぼし、不確実性を高めると予想される」と指摘する一方、「欧州中央銀行(ECB)による利下げや、欧州連合(EU)による行政手続きの簡素化、国防費の大幅増額が製造業の活動を刺激する可能性がある」との見方を示した。