ニュース速報
ビジネス

ノババックスのコロナワクチン、米当局が追加データ要請 承認に道か

2025年04月24日(木)11時48分

 4月23日、米バイオ医薬品会社ノババックスは米食品医薬品局(FDA)が、同社の新型コロナウイルスワクチンが完全承認された場合、市販後調査の追加データの提出を求めたと発表した。写真はノババックスのコロナウイルスワクチンのイメージ。2022年1月撮影(2025年 ロイター/Dado Ruvic)

[23日 ロイター] - 米バイオ医薬品会社ノババックスは23日、米食品医薬品局(FDA)が、同社の新型コロナウイルスワクチンが完全承認された場合、市販後調査の追加データの提出を求めたと発表した。これを受け、同社株は急騰し、19.5%高で引けた。

FDAの審査が4月1日の承認期限に間に合わず、ケネディ厚生長官が今月上旬のCBSのインタビューで承認の遅れの原因をワクチンの組成にあると発言したため、同ワクチンの将来に疑問が投げかけられていた。

ノババックスのワクチンはタンパク質をベースにした従来型。同社はこのワクチンについて、2022年に認められた緊急承認ではなく完全承認を確保し、同業のモデルナやファイザー・ビオンテックがそれぞれ開発するメッセンジャーRNA技術に基づくワクチンに対抗したい意向だ。

金融サービス会社B・ライリーのアナリスト、マヤンク・マムタニ氏はインタビューで「承認される確率はかなり高まったと考える」と述べ、FDAからの23日の要請は、ワクチン懐疑派で知られるケネディ氏のコメントを踏まえると、投資家に対し承認への道筋を明確にしたと付け加えた。

ファイザー・ビオンテックとモデルナのmRNAワクチンはそれぞれ2021年と22年に完全承認を獲得した。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

石破首相が続投の方針、「日本の将来に責任」 参院選

ワールド

参院選、自公で過半数割れの公算 政権運営より難しく

ワールド

石破自民との「大連立はあり得ない」=野田・立憲民主

ワールド

国民民主の玉木代表、「石破政権とは協力できず」 続
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:AIの6原則
特集:AIの6原則
2025年7月22日号(7/15発売)

加速度的に普及する人工知能に見えた「限界」。仕事・学習で最適化する6つのルールとは?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「マシンに甘えた筋肉は使えない」...背中の筋肉細胞の遺伝子に火を点ける「プルアップ」とは何か?
  • 2
    ロシアの労働人口減少問題は、「お手上げ状態」と人口学者...経済への影響は「制裁よりも深刻」
  • 3
    日本では「戦争が終わって80年」...来日して35年目のイラン人が、いま噛み締める「平和の意味」
  • 4
    父の急死後、「日本最年少」の上場企業社長に...サン…
  • 5
    その首輪に書かれていた「8文字」に、誰もが言葉を失…
  • 6
    約558億円で「過去の自分」を取り戻す...テイラー・…
  • 7
    「細身パンツ」はもう古い...メンズファッションは…
  • 8
    足の爪に発見した「異変」、実は「癌」だった...怪我…
  • 9
    小さなニキビだと油断していたら...目をふさぐほど巨…
  • 10
    イギリスのパブで偶然出会った日本語ペラペラのイン…
  • 1
    その首輪に書かれていた「8文字」に、誰もが言葉を失った
  • 2
    頭はどこへ...? 子グマを襲った「あまりの不運」が話題に
  • 3
    「細身パンツ」はもう古い...メンズファッションは「ゆったり系」がトレンドに
  • 4
    ロシアの労働人口減少問題は、「お手上げ状態」と人…
  • 5
    日本より危険な中国の不動産バブル崩壊...目先の成長…
  • 6
    アメリカで「地熱発電革命」が起きている...来年夏に…
  • 7
    「想像を絶する」現場から救出された164匹のシュナウ…
  • 8
    「マシンに甘えた筋肉は使えない」...背中の筋肉細胞…
  • 9
    ネグレクトされ再び施設へ戻された14歳のチワワ、最…
  • 10
    「二度とやるな!」イタリア旅行中の米女性の「パス…
  • 1
    その首輪に書かれていた「8文字」に、誰もが言葉を失った
  • 2
    「コーヒーを吹き出すかと...」ディズニーランドの朝食が「高額すぎる」とSNSで大炎上、その「衝撃の値段」とは?
  • 3
    頭はどこへ...? 子グマを襲った「あまりの不運」が話題に
  • 4
    燃え盛るロシアの「黒海艦隊」...ウクライナの攻撃で…
  • 5
    ディズニー・クルーズラインで「子供が海に転落」...…
  • 6
    「小麦はもう利益を生まない」アメリカで農家が次々…
  • 7
    イランを奇襲した米B2ステルス機の謎...搭乗した専門…
  • 8
    「ベンチプレス信者は損している」...プッシュアップ…
  • 9
    「細身パンツ」はもう古い...メンズファッションは…
  • 10
    ロシアの労働人口減少問題は、「お手上げ状態」と人…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中